出版社内容情報
後ほど
内容説明
都内で謎の感染症が発生し、死亡者が続出。厚生労働省職員の降旗は、感染症研究所の都築博士と共に原因究明を命じられる。責任転嫁する上司や失策続きの政府に翻弄されながらも、必死に感染源を探す二人。さらに、地下鉄構内で連続殺人事件が勃発し、東京は未曽有の事態に陥っていく。人類は生き残ることができるのか?進化系パンデミック小説。
著者等紹介
安生正[アンジョウタダシ]
1958年生まれ。京都府京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。建設会社に勤務。『生存者ゼロ』で第一一回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
242
あの手この手で日本を壊滅させる名手(?)の作品の中でも、かなり贅沢にフックを盛り込んだ一冊となっている。感染経路が不明な病原体や人為的な殺人事件が同時多発。他の作品を読んだ後だと、その割りには損害が少ないなと感じてしまう自分がいる。探せば穴だらけであろう論理構成を、研究者や役人をメイン人物に据えることでもっともらしく見せる手腕も通常運転。ただ、てんこ盛りにした要素のひとつひとつを活かしきることなく終わってしまった感がある。ラストのオチを見る限り、タイトルのレッドリストには裏の意味もありそうだ。2023/09/20
mr.lupin
43
都内で謎の感染症が発生し、死亡者が続出。厚生労働省職員の降旗は、感染症研究所の都築博士とともに原因究明を命じられる。感染症パニックのストーリーかと思っていたが、ちょっと赴きが違っていて、サブタイトル通りの「絶滅進化論」の内容だった。しかし、村上教授はちょっとイカれ過ぎてるな。全体的にスピーディーな展開で読みやすかった作品だったが、少し風呂敷を広げ過ぎ感はあったかな。⭐⭐⭐⭐★2023/04/29
酔拳2
30
ゼロシリーズの作者、安生正先生っていうんだね。ゼロシリーズ同様、各々の事件現場から一つの真実に向かう。時節柄、新たなウイルスか?と思ったけど、やはりそーいう方面か。今回の主人公はうだつの上がらない役人、降旗。他のシリーズもそうだったと思うけど、やはり紅一点の都築教授みたいな人いるよね。地下鉄テロみたいな流れは読む手が止まらん。本作を盛り上げるマッドサイエンティストの村上はあの俳優さん、禿げてて痩せてて背が高くて、近寄り難そうな…なんて名前だっけ?あの人を思わせる、ってわかんないよなー。あと表紙がネタバレ…2022/02/05
てぃと
18
スゴい話でした。とにかく面白い。ウイルスとかではなく、高等・複雑な哺乳類によるバイオハザードなど考えたこともなかった。そして、我々はそんなバイオハザードと背中合わせで暮らしていることを思い知る読書となりました。おごれるものは久しからず…、環境を守っていく意義を改めて考えていこうと思わずにはいられません。2021/02/20
ちゃんちゃん
18
再読してしまいました。 やっぱりグロイです。2020/09/21
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- 和書
- 星の墓標 ハヤカワ文庫