内容説明
平成5(1993)年10月20日、朝日新聞社役員応接室で野村秋介は2丁拳銃の銃弾3発で心臓を貫き自決した。何故か?人生を決定した特攻隊員との8歳の出会いから、偉大な父の影響、青春時代、幅広い交遊、口先でなく肉体で行動する思想、河野一郎大臣邸焼き打ちほか数々の事件の真相まで、最も近しい作家が書き尽くした民族派巨星の劇的人生!
著者等紹介
山平重樹[ヤマダイラシゲキ]
1953年山形県生まれ。法政大学卒業後、フリーライターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかひろ
4
朝日新聞で抗議の拳銃自殺をした右翼、野村秋介の評伝。ヤクザと付き合いがあったため、一般人からは胡散臭い存在としてしか見られていないだろう。「口舌の徒が百万回喋っても、人は聞かん。しかし、命を賭けて闘えば、勝ち負けは別として言葉は通じる」。この言葉は響いた。2025/06/28
NDC
2
竜二や獅子王たちの最后と言った私の好きな映画の話題も出て、繋がっていたことをはじめて知り、驚いた。周囲の人物も魅力的。思想は相いれない部分もあるが、真剣に、誠実に生きた人であったのだろう、ということは痛いほど伝わったし、現代のクソみたいな偽愛国の政治家とはくらべものにならないほど誠実な人だと感じた。自分も背筋を正して生きねばと思った。2024/07/02