内容説明
ミステリ作家の西野冴子は、ストーカー扱いされた挙げ句、殺人事件の犯人として逮捕されてしまうが、一切心当たりがない。始まりは、彼女が受け取った一通のファンレター。些細な出来事から悪意を育てた者が十五年の時を経て、冴子を逃げ場のない隘路に追い込んでいく。残酷なほど計算し尽くされた罠に落ちる人間を描くサスペンスミステリ。
著者等紹介
浦賀和宏[ウラガカズヒロ]
1978年神奈川県生まれ。98年に「記憶の果て」で第五回メフィスト賞を受賞してデビュー。ベストセラーとなった『彼女は存在しない』ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misa*
66
読友さんが読んでたので気になって手に取った初読み作家さん。なんだろう…後味の悪さと気味の悪さがモヤモヤさせる。些細な出来事から悪意を育てた者が15年の時を経て、ミステリ作家を追い込んでいく。その追い込み方がいちいちねちっこかった。2018/11/02
itoko♪
58
タイトルと帯に惹かれ、読み始めはすごく惹きつけられたのだけど…途中から登場人物たちの名前や関係性など訳が分からなくなってしまい、ラストまで読んでも彼女がなぜ作家の女性を嵌めようとしたのか分からずじまい。読み落としてたのかもしれないけれど再読は…しないと思う。私には難解でした。2018/11/07
buchipanda3
43
その不気味で独特な読み味に翻弄されたサスペンス連作集。読み終えて振り返ると中々とんでもないものを読まされていたなと思った。いつの間にか操られる恐怖・・。脅迫者の全てを知り尽くしているかのような行動が不気味だった。ある女性に魅了された登場人物らは目の前に起きていることがどういう意味を持つのかよく分からず、気が付いたら引き返せない事態にとなり愕然とする。その各篇の結末はとんでもない内容だがサラッと描かれており、特に3話目のものにはひたすら茫然。最後の締め方を見て主犯者の憎しみの深さに慄いた。2018/10/14
ピップ
40
人を陥れる女の話。長編だけど連作短編な感じで飽きずに読めました。15年目の復讐の意味が分かったときは驚きました。ただ、ラストは桑原銀次郎シリーズを読んでないとおもしろさは半減だろうし、結局みんな何をやりたかったのかがイマイチわからなかったのは残念。2021/04/19
Junichi Yamaguchi
33
『祟られるのは、私だ』… 「M」の続編。 なかなかスッキリとさせない動機。 幻は「カイン」で掴めるのかな? 次作へ。。2019/12/15
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