内容説明
通称・包丁部、いわゆる料理部は運動部が盛んな男子校において弱小この上ない。存続の危機に直面する中、抜群の料理の腕を誇る部長・翔平と、イケメンで話術に長ける副部長・颯太に挟まれて、元陸上部で今や包丁部エースの大地がいよいよ新入生勧誘に乗り出す。がっつり飯と伝統の豚汁に魅せられた男子高校生が繰り広げる垂涎必至のストーリー。
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。同年10月、『いい加減な夜食』にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅわ
39
【図書館】『居酒屋ぼったくり』の秋川さんが男子校を舞台に、個性的な包丁部の面々を描いた一冊。先日、シリーズ第三弾を読んだばかりですが、文庫化しているのに気づき第一作の方も借りてきてみました。ひさびさの再読ですが最初はこんなだったなぁ~と懐かしく楽しみました♪ テンポの良い高校生達の掛け合いが良いですね。期待していたおまけ短編がなかったのがちょっと残念。2018/02/01
ユメ
37
末那高校包丁部。家庭部でも料理部でもなく包丁部と名乗るその部活は、すぐ空になる男子高校生のお腹を自分たちで料理を作って満たそう!という発想の素直さが愛嬌満点。ただ、哀しいかな、体育会系が幅を利かせる男子校において、包丁部は万年廃部の危機に瀕する部員不足なのだった。新入部員を獲得するための戦いがコミカルに描かれている。ぽんぽん軽口が飛び出す調理実習室の雰囲気が明るくて、それぞれ思惑を持って入部してきた部員たちから、放課後の学校に居場所があることのありがたみが伝わってきた。彼らの「野獣飯」はとても美味しそう。2017/11/18
ゆー。
28
「『包丁部』って部活名を違う名前にしてほしかった。例えば、お腹いっぱい部、満腹部、ごはん部とか。 第四話『クロテッドクリーム』の話は好きだが、美味しそうと感じる料理が少なく感じた。男子達がスーパーに野菜を買いに行く話が1つあってもよかったのではないか。」2021/04/11
どんぐり@京都の何処かで
15
借りた本。秋川さんということで。ぼったくりから考えるとキャラが若いため、個性の部分でまだ1巻では確定されてない感。あと、優勝の弁当ってどんなのかなと。まずはスコーンがおいしそうだったのと、先生がハイスペックだった。学園祭成功おめでとうかな。2020/03/31
悠遠
11
思ったよりも面白かった。曲者だらけの廃部予備軍の包丁部(料理部)。手の込んだものと言うよりはややお手軽系の料理で、部員1人につき1エピソード。男子校なので女子はおらず、高校生っぽいノリの会話が多数。続編作る気満々じゃない終わり方が好印象。ただ主人公の奇声「うきょ!」は正直いらんかった。2018/08/21