内容説明
悲願の仇討ちが、新たな波乱の幕を上げる―。人情居酒屋の毒舌女将・お夏に忍び寄る黒い影。その裏には、縄張り拡大を目論む悪党・市蔵の思惑が。しかも、お夏が敢行した仇討ちを、高輪から品川を取り仕切る五郎蔵一家の仕業と勘違いしている。野心と復讐心に燃える市蔵。このままでは江戸に血の雨が降る。お夏は止められるか?激動の第四弾。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がけ、現在も数多くの舞台作品において脚本家、演出家として活躍する。2010年、『取次屋栄三』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
147
そうだよね、そんなに簡単に母の仇・小椋市兵衛には会えないよね。随分とご無沙汰していたお夏シリーズの第4弾!読み始めると、そこはもう居酒屋お夏の常連になった様。二話目の『かための盃』父親の切ない気持ちが伝わってくる。四話目は牛頭の五郎蔵との関わりが新たな展開を予感させる。そして、南町の濱名茂十郎との縁がどうにも気になる第4弾だった。このまま次に行きますよ~2022/08/29
とし
121
居酒屋お夏「大根足」4巻。今回も痛快、くそ婆ァこと居酒屋お夏さんと料理人青次、鶴吉、八兵衛それに帰ってきた魂風一家の一員河瀬庄兵衛も加わりまだまだ波乱が展開されるのか次巻を期待。2016/03/19
やま
104
居酒屋お夏シリーズの4作目。2016.01発行。 文字の大きさは、中。まよい箸、かための盃、大根足、師走の客の短編4話。師走の客は、前作4話目で、香具師の千住の市蔵の子分・奴の才次を討った事により。市蔵が高輪一帯を仕切る五郎蔵一家に殺られたと思い仕返しに来る。市蔵は、小頭・屋代の勘吉に高輪を攻めため、第2陣に文次たちを送り込み五郎蔵の住まいに火を放つ。お夏は、自分のせいで五郎蔵が襲われた事を悔やみ文次たちを殺る。今後、市蔵と五郎蔵の対決は、そして、お夏との関係は…。 ⇒追記が有ります。2019/12/28
papako
67
居酒屋お夏4冊目。まよい箸、かための盃、2組とも上手くいって良かった!お酒飲みながらうつうつと考える宗五郎さん、親父の悲哀だねぇ。大根足、五十両って、すごくないかい?お店小さくするのにそんなかかるんだ。そして玉子焼きの後始末、上手くついて良かった。けれど、まだまだこれから波乱だね。2019/05/22
アッシュ姉
65
居酒屋お夏四度目の来店。なんだか不穏な空気になってきて心配。常連客の困り事をひそかに解決するホッとできて痛快な雰囲気がすきなので、先行きがちょっと不安。次の来店はいつにしようか。2023/04/10
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