内容説明
夢を叶えるためホテルで働き始めた宗だったが、一流の味を学校に提供する「ホテル給食」課に配属される。渋々向かった女子校で彼を待っていたのは、舌の肥えた我がままなお嬢様ばかり。豪華な給食にも「太る!」と全く手をつけない。元給食のお兄さんのプライドに懸けて、宗は彼女達のお腹を心を満たすことができるのか。大人気シリーズ、第四弾!
著者等紹介
遠藤彩見[エンドウサエミ]
東京都生まれ。1996年脚本家デビュー。テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
161
給食のおにいさんその4。連作短編集。ホテルに就職後、ホテル給食として女子中学校に配属され毛利とのコンビが復活。でもマトリョーシカのようなキャラは出てこないし、個人的には小学校の頃の方が面白かったような気が・・・。2015/11/26
mmts(マミタス)
149
どんどん「給食のおにいさん」のイメージから脱線しているように感じました。ファンの方には申し訳ないけど、やっぱり「給食=庶民的なスタイル」だと思いました。どんどん、闇を感じるストーリーだと気付きました。髪の毛を切る自傷行為、生米を食べる自傷行為はさすがに未知なる世界でした。これは「給食のおにいさん」の仕事ではありませんし。やっぱり、フィクションだろうが「給食のおにいさん」のイメージアップに期待したいと思いました。これはまるで「保健室のおにいさん」だと思いました。何だか辛口で申し訳ないですが。2016/02/26
ゴンゾウ@新潮部
101
若竹小を無事卒業してホテルの厨房を再就職したはずだったのに、私立のお嬢様中学校のホテル給食を担当することに。再び毛利と残食率を下げる為に奮闘する。思春期に女子中学生の心を掴むのは予想以上に困難だった。正直言って若竹小の方がリアルでよかった。 面白くないわけではないが少し残念。2017/07/22
まんがジジィ
101
佐々目宗君の[受験]のお話し。 想定外のお嬢様中学部学校の給食のお兄さまになった、ササメと毛利君。 遠藤彩見先生の作品は他は知りませんがこの作品は一つ一つの問題の答を読者に求められてるような気がします。2016/01/31
ううち
94
完結かと思っていたけど、今度は私立のお嬢様学校が舞台となり、雰囲気がガラッと変わりました。対・生徒というより、ビジネス絡みの学校相手なので爽快感はないけれど、佐々目さん自身のモヤモヤっとした悩みともリンクしていた気がします。忍としてのスキルアップもした毛利さんとの絡みも良かったです。ささめお兄さまの家で作られるおつまみが美味しそうなのです。一緒に飲みたい。2016/03/31