内容説明
その4日間が少年達の運命を変えた。切なく哀しい衝撃のラスト!青春恋愛ミステリ。
著者等紹介
浦賀和宏[ウラガカズヒロ]
1978年神奈川県生まれ。98年に「記憶の果て」で第五回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょうこ
46
うーん(´-ω-`)タイトルの意味はなんとなくラストにわかるとはいえ、主人公➕妹が終始イライラとしてるのでなんだか読んでてこちらにも伝波してくる。なので本気でイライラした(笑)まぁ読みやすかったので一気には読めたのですが、ラストのラストでええっ?それで?どうなったの?初読み作家さんだっただけにしばらくはこの作家さん読まなくてもいいかなぁ(笑)2015/03/13
mmts(マミタス)
39
正直、浦賀和宏さんはすでにタイトルからネタバレしている状態かと。いわゆるイヤミスですしねぇ。この場合、本人同士にはハッピーエンドかもしれませんけど。個人的にはイルカだから、アニマルセラピーっぽいことを予想しました。謎ばっかりでした。表向きはイルカ好きの集まりなのに、イルカを殺して…。だけど、嫌いなストーリーではないですよ。浦賀和宏さんじゃないと思い付かないストーリーだから、これからもこういう不可思議なものを書いて欲しいかと。好きな人じゃないと、きっと読むのは苦痛かもしれませんから、ごり押しはしません。2016/08/11
geshi
38
大人を見返したい少年少女のジュブナイルを読んでいたつもりが、しっかり浦賀らしさを味わう作品だった。川にいるイルカを探す基本線は青春感あるが、主人公が妹に過干渉すぎて周囲に尖りまくっているから読んでいて不快だし、捜査の中で不審な事があっても、その不快感を越えられない。中盤を過ぎてから一気に物語が加速し、過去の罪と向き合う話になるかと思いきや、とんでもない真実を知り「キミとボク」へ強引に着地する。ミステリとか恋愛とかいうジャンルじゃなく浦賀をいうジャンルとしか言えん。2023/03/24
MINA
35
壮絶だった…。前半は、敦士が自己中でウザめのシスコンだなと思いながらイルカ探しの旅を時に退屈まじりに眺めていたのに。その筋書きが早々と終わり後半になり、ユカが轢かれ物語はガラリと様相を変えていった。てっきり姫君は理奈かと予想してたのに、姫君の正体が…驚愕だったわ。イルカ保護、もといイルカへの倒錯した愛情故に殺人鬼と成り果てた4人に対する報復には胸がすく思いも多少はあったけど、あまりの凄まじさに流石作者だなと感じてしまった。少なくとも敦士はどう考えても助からないと悲観してたから、安心した。面白かった!2016/09/10
Junichi Yamaguchi
32
『イルカ』… 膨らむ疑問が解けた時、オカルトと言っていいのか? 浦賀流と言っていいのか? ラストに解ける「タイトル」の意味には少し沁みた。。2019/11/10
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