内容説明
「舞妓になりたい!」。京都の花街に、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガル少女・春子がやってきた。風変わりな大学教授の計らいで舞妓見習いになった彼女だが、京ことばに四苦八苦、舞踊や鼓や三味線の稽古では失敗ばかり。それでも春子は前を向く。京の花街に生きる本物のレディになる日を夢見て―。豪華絢爛に描く舞妓エンターテインメント小説!
著者等紹介
周防正行[スオウマサユキ]
1956年生まれ。89年「ファンシイダンス」で一般映画監督デビュー。96年公開の「Shall we ダンス?」では日本アカデミー賞を総なめ、世界二九カ国でも上映、絶賛され、2004年にはアメリカでもリメイクされた
白石まみ[シライシマミ]
早稲田大学卒業。雑誌編集者を経て、脚本家に転身。テレビドラマなど、数多くの映像作品を手掛ける。2011年に『欲ばりたい女たち』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のびすけ
24
「あたし、舞妓さんになる」。舞妓になることを夢見て、何のつてもなくはるばる青森の田舎から京都に出てきた春子。方言が抜けず、京ことばの習得に四苦八苦。踊りや三味線などの稽古もなかなか上達しない。そんな苦労の毎日で精神的に参ってしまった春子の身に、ある日異変が…!! 挫けそうになりながらも、健気にがんばる春子を応援しながら読みました。華やかで可愛らしい舞妓の世界だけど、舞妓さんになるのも大変なんだなぁと思った。とても感動的な物語でした!上白石萌音さん主演の映画を見たくなった。2021/11/28
はな
14
図書館本。津軽と鹿児島と言う方言がかなりきついのをあえて映画でチョイスされている。映画で見るとテンポもよい感じだと思うけれど、文章だと方言を訳してあるのでテンポが悪いと感じてしまう。ストーリーとしてはよくあるものだけど、楽しかったです。2014/12/06
Iku
13
映画を観たくて、その前に予習がてら読みました。舞妓デビューまでの一年間が綴られていて興味深かったです。鹿児島弁と津軽弁は、何を言ってるのかよくわからなかったなぁ。生の京都弁を聞きたくなりました。2014/10/10
きょーこ
10
京ことばが懐かしく、舞奴さんが好きだったので、手に取りました。映画から本が出来たんですね。イントネーションや着物や仕草、映画で聞きたい見たいと思いました。サックリ読めました(^-^)2015/10/03
nyanlay
10
映画を小説化した一冊。青森と鹿児島の方言のバイリンガル?の10代の女の子が舞妓さんになるために修行しつつ、京ことばを取得するというお話し。朝から晩まで仕込みやら何やらで自分の時間がないのに、ただ一つの夢のために頑張っている姿は、読んでいて気持ちの良いものですね。2015/07/11