ハヤカワ新書<br> 強い通貨、弱い通貨

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ハヤカワ新書
強い通貨、弱い通貨

  • 宮崎 成人【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400320
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本国民にとって円の価値の安定が重要なように、国際社会ではドルの価値の安定が重要だ。ドルの「基軸通貨」の座を揺るがしうるのは人民元かユーロか、デジタル通貨か? 円は今後どうなる? お金の基本から歴史、国際通貨覇権の未来まで一気にわかる入門書

内容説明

国際経済・金融の分析はミステリーと言って過言ではありません。圧倒的な覇権通貨であった英ポンドは二度の世界大戦の結果、20世紀前半に没落しました。金本位制という当時の硬直的なシステムの下では、それ以外の結果を想定するのは困難です。つまりポンドは、金本位制という「現場」で、世界大戦と大恐慌によって「殺された」のでした。もしドルが没落への道をたどる場合、ドルを「殺す」者は誰でしょうか?本書は今世紀半ばを想定していくつかの候補を検討し、一つの結論に達します。

目次

序章 鷲は舞い降りた―国際通貨覇権の淵源
第1章 幼年期の終り―ドルの誕生
第2章 死にゆく者への祈り―最初の基軸通貨英ポンドの凋落
第3章 黄金三角―短命に終わった基軸通貨としてのドル
第4章 ゴッドファーザー―生き延びたドル秩序
第5章 大いなる幻影―ユーロの挑戦
第6章 ¥の悲劇―地盤沈下する円
第7章 レッド・ドラゴン―人民元の興隆
第8章 電気羊の夢―デジタル・カレンシーの登場
第9章 アクロイド殺し―ドルを殺す者は誰か
第10章 そして誰もいなくなった?―国際通貨覇権の行方

著者等紹介

宮崎成人[ミヤザキマサト]
1962年東京都生まれ。1984年東京大学法学部卒業。1988年英オックスフォード大学にて国際関係論修士号(M.Phil)取得。1984年大蔵省(現・財務省)入省。主計官、国際機構課長、副財務官など歴任。ロンドン、バーゼル、ワシントンなどで、BIS、IMF等の国際機関に通算17年間勤務。2016年より東京大学大学院(総合文化研究科)客員教授。現在、三井住友信託銀行顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

121
通貨の強弱は、その国の経済のみならず政治的な強さをも反映する。現在の米ドル覇権が当然の時代しか知らぬ者には、米国内で強いドルに反対する歴史が長かったとは信じられない事実だ。長く世界の基軸通貨だった英ポンドは、その栄光を守りたい政治家が弱体化を認められず凋落した。巨大な経済圏を抱えるユーロだが、政治的都合を優先した不完全な制度設計のため強さを発揮できないでいる。日本は円の国際化に失敗し、統制志向の人民元はドルの代替とはなり得ない。今後トランプ政権の政策次第では、ドルの信頼が失われる事態に備えねばならないか。2024/12/28

kawa

33
そうか。円高の頂点は2011年東日本大震災から半年後の75円。バブル絶頂の1979年12月は143円。そして今日が154円。経済絶頂時と今との円水準がさほど変わらないし、将来が不安視のあの時が最高の円高水準(日本企業が国内再建のために対外資産を売りまくる懸念があったとのこと)だった。通貨理解の難解なところの象徴か。そんな通貨の歴史を振り返る書。一読してあーだこうだは言えないけれど、最近はやりの米国株投資を試みるのには読んでおいても悪くない書。読んだからと言ってそれでOKではないのだが…。 2024/11/22

たらお

22
基軸通貨の歴史にポイントを当てている本を読んだことがなかったので興味深かった。「ドルは強い」という考えは合っているのかの答え合わせがしたくて読んだのだが、今のところ間違いはないだろう。経済的な強さ。共和党が勝利し議会の捻れもないのでデフォルトの心配も今のところなし。心配なのはアメリカ国内で内戦が起こらないようにすることぐらいか。イギリス・ポンドが2度の世界大戦を経て凋落してしまったように、ドルが世界の基軸通貨であることは、アメリカ自身が壊さない限り、まず間違いないであろう。2024/12/29

紫の煙

13
ドルの誕生から、ポンドに代わって基軸通貨となった理由、筆者の言う「基軸通貨」では無くなり、最大の「キーカレンシー」となった現在のドルを論じる。ユーロ、元に言及するが、円については控えめ。今後のアメリカの内政と中国の姿勢で、キーカレンシーの未来を予測する。でも、ドル覇権が変わることはないだろう。2025/02/08

Yuki2018

8
ハヤカワの新書だけあってSFやミステリーの名作が各章の副題になっていて(ユーロは「大いなる幻影」、円は「Yの悲劇」)センスが良い。内容は通貨の興亡と今後を語るもので、お手軽な新書ではない。ドルの基軸通貨としての地位はブレトン・ウッズ体制崩壊後の変動相場制(ノンシステム)移行後も続いており、その恩恵は非常に大きい。ユーロや人民元等の挑戦者も、本気で基軸通貨を運営するコストを負担する実力も意思も不足している。長期的に米ドルの地位が揺らぐとすれば、米国の孤立主義・ブロック経済化だろう。とてもお勧めできる一冊。2024/11/17

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