内容説明
「味より栄養」という制約だらけの給食作りに反発しながらも、やりがいを感じ始めた元一流シェフの宗。そんな時、学校で生徒の居眠りや優等生の登校拒否が問題に。給食で彼らを助けたい!と奮闘する宗に、なぜか栄養士の毛利は「君は給食のお兄さんに向いてない」と冷たく言うが…。「おかわり」の声に応えて、人気作が待望のシリーズ化!
著者等紹介
遠藤彩見[エンドウサエミ]
東京都生まれ。1996年脚本家デビュー。テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。初の小説『給食のおにいさん』が大好評となり、シリーズ化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mmts(マミタス)
263
今回は毛利さんと磯辺さんのエピソードには、かなり感動しました。毛利さんのことなので、きっと単純な好き嫌いではありませんから。同時に同情から食材を引き受けることは、やっぱり出来ないことに切なさを抱きました。磯辺さんの「昔ながらのこんにゃく」こそ、かなり美味しいかと。しかし、そこで公私混同すればプロフェッショナルにはなれませんよねぇ。毛利さんがトラウマを克服したので、とても安心しました。やっぱり、ひとりぼっちで食べたくないですもんねぇ。そして、磯辺さんだって新たなる居場所が出来ましたし、まさに一件落着でした。2016/10/27
れみ
252
シリーズ2作目。給食調理員2年目の佐々目が料理人としての再起を考え始めるところ。こんにゃく屋の磯辺さんがいい人過ぎてちょっと泣けた。それにしても、4年生くらいってだんだん大人になってきて大変だなあ…。2014/10/18
ダイ@2019.11.2~一時休止
190
給食のおにいさんその2。連作短編集。いじめられてる生徒への対応がメイン?。マトリョーシカもそれぞれイイ感じの仕事してます。前作は1年間でしたが、今回は半年ちょっと。次作で2年目が終わるのかな?。2015/11/22
Tanaka
171
前作同様面白かった。ただ、前よりもあまり引き込まれる要素が少なかった。前回は、ネグレクトとか他の登場人物も昔は…、みたいな感じだったからかも。2015/06/25
もんらっしぇ
131
『口開けて待って』たら、熱帯雨林経由で郵便屋さんが届けてくれました、有難い!まるで餌を待ってる巣立ち前の燕の子ですかね?ゴメンナサイ!こんな事書いてるからレビューが長くなりますw 悩んだ末に給食調理員を続けることにしたササメ。目出度く進級できたかな。前巻のネグレクトの少年・吉田陽が転校後入れ替わるように黒猫少女・真耶のいじめ問題。そこにピンクのチワワこと栄養士の毛利たちが絡んで、怒涛のエピソードが展開されつつ、ササメも真耶もなんとか前進できたようです。ただ益々シェフに返り咲く道は遠くなるような… 2020/08/05
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