内容説明
18世紀、イングランド。伯爵の孫娘ヴェルヴェットは、ついにカーライル公爵と結婚する日を迎えた。公爵を愛してはいない。だが、年老いた祖父の面倒をみるには、裕福な公爵と結婚する必要があった。ところが、結婚式場へ向かう途中、追いはぎに遭い、ヴェルヴェットは誘拐されてしまう。一方、森の狩猟小屋に監禁されながらも、臆することなく逃亡を試みるヴェルヴェットに、犯人のジェイソンは感心していた。しかし、逃げられるわけにはいかない。ジェイソンには公爵の結婚を阻止する使命があった。監禁はあと数日―だが、それは思いのほか、辛い日々となった。あふれんばかりの魅力をはなつヴェルヴェットに彼は惹かれていた。傷つけないという約束をした以上、手は出せない。しかし、欲望は抑えきれず…。過酷な運命を生き抜くヒーローを描いた傑作。
著者等紹介
マーティン,キャット[マーティン,キャット][Martin,Kat]
カリフォルニア大学で人類学と歴史を専攻したのち、不動産仲介業を経て、1985年に作家デビュー。ヒストリカル・ロマンスやロマンティック・サスペンスを中心に50作品以上を執筆、20カ国以上で翻訳されている。モンタナ州ミズーラ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
19
なんか はちゃめちゃ、そして結構暗い。後味あまりよくない2018/05/20
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
13
とっても引き付けられた。エピローグ直前までハラハラ。その分、エピローグはホッコリした( ˘ ³˘)♥2022/09/03
kazunorie
5
久々。キャット・マーティン。でも、なんか…物足りない感じが。ちょっと自由すぎるヒロイン。暗い過去と性格のヒーロー。彼らよか、サイドストーリー的なメアリーたちのが気になったのよねぇ。2013/03/15
Mei♪
4
面白かったんだけど、あまりにもヒーローが酷い目にあったせいで、貴族らしからぬ感じになり、ヒロインもあまりにもお金お金してたので、私の趣味では無かったかな?という感じです。この時代は、お金の為、家族の為に結婚するなんて当たり前だったろうから、よくある話なんだろうけど。2015/06/13
早川珠生
4
この作家さんのヒロインたちは積極的にヒーローにも事件にも厄介事にも首を突っ込んでいくので読んでいて清々しい そしてこの作品もそうでした! 事件の真犯人も最後の最後まで(寧ろ悪化してる)悪者を突き抜けてた ヒーローが重い過去で苦悩してるのもちゃんと理解して無理矢理じゃなくて最善のタイミングでの告白が良かった2014/08/29