内容説明
北原白秋の処女詩集『邪宗門』が美しい写真とともによみがえる―。自らを秘密の信仰を守った切支丹になぞらえ、神秘や官能、妖美な幻想への耽溺を唱え、異国情緒あふれるイメージを華麗な言葉で織り上げた。近代文学史における象徴詩の金字塔。
著者等紹介
北原白秋[キタハラハクシュウ]
1885年(明治18年)~1942年(昭和17年)本名・隆吉。福岡県柳川で海産物問屋や酒造業を営む素封家の長男として生まれた。水郷柳川の豊かな自然や風物に感受性を育まれ、旧制中学時代から歌や詩を創作、早大に進むが中退。早くから与謝野鉄幹の『明星』の歌人として知られ、詩人としても第一詩集の『邪宗門』で圧倒的な存在感を示した。高村光太郎らと若き芸術家の会「パンの会」を結成、その饗宴では『邪宗門』所収の「空に真っ赤な」が歌われた。その後も、象徴的な手法で新鮮かつ官能的な感覚、情緒の表現活動を続け、また「からたちの花」「ペチカ」「砂山」などの童謡や「ちゃっきり節」などの民謡も多く創作、「国民詩人」「詩の王者」と讃えられる
大川裕弘[オオカワヤスヒロ]
1944年千葉県松戸市生まれ。1969年写真家高橋克郎氏に師事。1979年大川写真事務所を設立。以降、フリーランスフォトグラファーとして、広告写真および女性誌を中心とした雑誌媒体で活動。日本広告写真協会(APA)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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