内容説明
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。
著者等紹介
有川浩[アリカワヒロ]
高知県生まれ。『塩の街』で電撃小説大賞“大賞”を受賞し2004年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
1211
久しぶりに読んだけどやっぱり良いなあ。キュンとしてなんか泣きそうになる。そしてお腹が空く…!ノビルのパスタとフキの混ぜご飯食べたい(^o^)物語に登場する植物の写真が載っててほんとの植物図鑑みたいなところもちょっと良い2013/02/23
seacalf
965
オレのようなやさぐれ男が読むにはふんわかほんわかした甘味成分がたっぷりすぎる恋愛小説だが、作者自身ですらあとがきで認めてるその甘ったるさを乗り越えれば、割と良く出来た小説だと思う。イツキのような料理が上手い植物オタクが行き倒れていたら自分でも拾っちゃうだろうな。身近な野草に触れて四季を感じられて、しかも美味しく食べられるなんてとても幸せなことだもの。ノビルのパスタ、ユキノシタの天ぷら等、絶品料理のレシピも巻末に掲載。少々ファンタジー展開であるのは否めないが植物図鑑としても楽しめるのだから許容範囲だ。2019/06/24
遥かなる想い
929
そう言えば、長い間 図鑑という ものを見ていないなと感じていた。 ネットの時代..調べる楽しみが手軽に なりすぎたのかもしれない。 さやかとイツキの物語。 あり得ない設定から始まる今時の二人の物語は 軽快で軽いのが気持ちよい。 まるで図鑑のように植物写真で覆われた この本、花好きにはたまらないのだろう。 植物を散りばめながら 日本の風物詩を 季節の移ろいを描いている、そんな本だった。 2016/06/11
しゅわ
865
【図書館】半年ほど前に単行本を読んで以来の再読になります。いやぁ~ベタ甘は覚悟していましたが、やっぱり悶絶モノですね。当然先の展開は知っているハズなのに、気付けばさやかと一緒に切なくなって、応援していました。何度読んでも、後日談の2編がいい味をだしてます。イツキみたいなスーパーマン、私の周囲にも落ちてないかなぁ………。かわいらしい表紙と植物の写真がそのままだったのが何より嬉しかったです♪ 巻末レシピの「野草の量は基本的に勘で」ってトコロがいいですね。2013/03/17
ミカママ
701
映像鑑賞済み。食にこだわりのなかったさやかが、ある晩、凍え死にしそうになっている青年を拾ったら…。お伽話なので、諸々の無理のある設定には目をつぶって。野草が次々と食卓を飾っていくさまが、なんと言ってもこの作品の魅力。子どもの頃、祖母が教えてくれたよもぎ摘みの楽しさを思い出させてくれたり。冒頭の写真も嬉しく、ポケット図鑑もひとつ欲しくなったことである。2021/02/01