内容説明
金融業界の騙しの手口、国家のウソを寓話に置き換え白日の下に晒した衝撃作!株価の上下を100%当てる予言メールに騙された「ヘッテルとフエーテル」、ぼったくり金融商品で利益を伸ばす「ピノキオ銀行」ほか、心のスキを巧みに突くお金の怖~いお話が満載。あなたも知らないうちに騙されている?文庫版オリジナル童話も4本、特別収録。
著者等紹介
マネー・ヘッタ・チャン[マネーヘッタチャン]
「小難しいことを簡単に」をモットーとするビジネスサブカルチャー作家。本業は八年間負けなしのプロ投資家。デビュー作である『ヘッテルとフエーテル―本当に残酷なマネー版グリム童話』は、2009年「日本タイトルだけ大賞」初代グランプリに輝いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GIN@本棚大洪水中
23
読みながら大爆笑をしてしまいました。なんという話でしょうか。当事者意識で読むと、精神的に影響がする話をさくさくと書いています。吸収することが多かった本ですね。たとえば、エコキャップ運動では、輸送会社とその設立法人が一番儲かるんです。こういう風に言われてピンとくる方もいらっしゃるでしょう。お得な話を持ってくる人には何らかの悪意が自覚、無自覚関係なしにあります。そこに気をつけて、視点をずらすと面白いですよ。2013/08/09
Miyako Hongo
18
お気に入りさんの感想で見つけて購入。童話仕立てだからいいものの、マジで書いたら干されるか訴えられるレベルのアブない本(だからこんなペンネームなのね)。自己啓発、お見合いサービス、銀行の貸し剥がし、円天、芸能人の募金口座...。悪い人たちのお金儲けのからくりを笑い話に包んだ啓蒙書。 お金儲けは卑しいこと的な思い込みのある世代なので、こういったお金の知識が共有されにくかった自覚はある。個人的には金を出すだけの募金というシステムが無責任に思えて敬遠気味だったので、芸能人の募金話は勉強になりました。2014/07/29
けんとまん1007
18
面白い、でも、怖い。いつになっても減らないお金に纏わる話。ある意味、詐欺の特集でもあると思う。どれも、実際に起きた話・事件。話というのは、国や金融機関がやると、事件ではなくて話でしまされてしまうということ。一個人ではたちうちできないということと、そんな人たちの厚顔無恥さということかな。そして、ふと思った。これらの根っこにあること・・それは「自分だけは大丈夫」という思考。しかし、何とかならぬものか。2014/01/26
わった
12
月曜から夜更かしで紹介されていた本。経済本なのですが童話モチーフで超面白かったです。名前にも風刺が入っていたりして、逆にリアル感あふれていました。ネズミ講に片足突っ込んだ知り合いに見せてやりたい。2015/12/24
LOVE弁慶
10
お金に関する実際あった社会的事件を童話のカタチで面白く伝える本。騙すのは詐欺師的な会社ばかりじゃなくて大会社、有名人そして国もだよと童話にすれば角も立たない?カツマさん?の物語がいちばん面白く分かり易かった。2013/12/15