内容説明
19世紀初頭、英国。令嬢ブレーズは逃亡を決意した。このままでは、おばが選んだ裕福な紳士農場主と結婚させられてしまう。おばと郵便宿に泊まっていたブレーズは、幸いにも近くに子供時代から交流のあるジプシー旅団が滞在していることを知り、そこへ逃げ込むことにした。彼女はメイドに変装し、いったん宿の空き部屋へ隠れる。ところが、そこには世にも美しい、金髪の紳士がいた。リンデン子爵ジュリアンだった。戦争で脚を負傷したジュリアンは、ブレーズを一目見て気に入り、彼女の逃亡を手助けする。ブレーズの生気あふれる魅力にとりつかれ、ジプシーの野営地でも彼女を追いかけるジュリアン。しかし、彼はブレーズがレディであることを知る由もなく…。狂おしいほど甘美な、ヒストリカル・ロマンスの名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
22
なんと情けないヒーローだこと(>_<) 好きになれないわ。ヒロインが可哀想だった。でも頑張った。こんな男の為によくやったよ。正に、自分の力で幸せを勝ち取った。良かった。2019/04/14
rokoroko
4
ヒロインが生き生きと行動し、氷?の子爵が後ろからポヤンと付いてくる話。2013/02/20
アクアマリン
2
なかなか読み進めなかった。ジプシーの養女と嘘をつく炎のレディ。妻殺しの汚名、戦争帰りの子爵。2020/08/16
くまた
2
厳しい叔母の選んだ農業紳士との結婚を避けるため昔馴染みのジプシーの元へ向かおうとした宿屋でブレーズはリンデン子爵ジュリアンと遭遇する。一目で惹かれたジュリアンは愛人にする機会を得るため彼女と行動を共にするが実は彼女が身分のある女性だと分かり結婚する羽目になったが…というお話。実際この性格ならロマとして暮らしたほうが幸せなんじゃないかと思えるヒロインだったがなぜか本人は一時的に避難はしてもロマとして生きる気はないらしい。ずっと親友が殺人者だと思って読んでいたので真犯人?がちょっと意外だった2018/06/01
矢田ふみえ
2
ヒーローは、なんか好きになれなかった。自分の想いだけで行動する。妻の死にそれほど罪悪感をいだくものだろうか。紳士として育てられたんだろうけど、今一つどうやって育ってきたんだろうと思ってしまう。2016/10/14