出版社内容情報
タンガ・パラスト両国は同盟を結び、デルフィニアに宣戦を布告した。国王ウォルは味方の裏切りにあい、囚われの身に。この風雲急を告げるときに、王妃リィの姿が杳として消えていた。
内容説明
グラハム卿ら西部領主たちが反旗を翻した。身内の裏切りによりウィンザに出陣していた国王ウォルの軍は大敗、ラモナ騎士団も壊滅する。タンガ・パラスト両国はデルフィニアに宣戦布告し、ウォルは囚われの身に…。しかし、この一大事に何故か王妃リィは姿を消し、残された人々は国王救出に奔走する。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
68
とんだ春から急転直下厳冬のコーラル城。絶対大丈夫だとは思っているけれど、それでもずっとドキドキしていました。それでもって後半の怒涛の展開は、文章全体からもやっと自由に戦えるんだ!って言う喜びが伝わってきました。大切な敵が結構あっさりやっつけられ、大きな戦も数行で片付いたり、なんだかこんなの読んだ事あるぞ~、と思ったらそうだ。平家物語って丁度こんな感じだった!さすが軍記物繋がり!と一人気がついて喜んでいました。前巻が割と新ポーラ嬢のターンだったので今回はリィのターン!一応本妻王妃様!流石強い!どうする王様?2015/03/23
しゅてふぁん
39
ふむ。戦が始まらないと、なかなか思うように読み進めず。リィの出番が少なくて寂しかった。まぁ、最後にはイイトコ全部かっさらっていったけどね!!2018/08/17
roomy
33
男女の愛ではない同盟者として結ばれている2人だけど思いは熱い!皆がそれぞれウォルを助けようと努力する姿は胸を熱くする。リィには大切な人を使って何かするのは絶対に避けなければいけないことなのに阿呆どもは次から次へとやらかしてくれます。ウォル、捕虜になっていた時には覚悟しなかった死を最後に覚悟することになるとは。笑 2015/12/24
UK
31
危機をまたもやリィの活躍で乗り越えたデルフィニアは、ウォルの采配で益々豊かな強国になっていく。それを渋い顔で眺める隣国は再度裏で手を結び、デルフィニアを四面楚歌へと追い込もうと企む。うーんこれだけの陰謀が現実化したら、さすがに苦戦するだろうなとわくわくしてくる。このシリーズは危機を気持ちよく楽しめるだけの楽天的な信頼感が持てるものね。 2014/11/07
るぴん
26
借り本。全編通してハラハラドキドキしっぱなし☆ウォル〜!・゜(ノД`)・゜敵国に囚われた王の解放ため、それぞれが今出来ることを必死に行う姿に胸を打たれた。リィが何とかしてくれる!と信じつつも、終盤までほとんど姿を現さない演出が不安を煽る。それにしても、獅子をぶん投げる王妃の図…さぞや壮観だろうなぁ。バルロとロザモンドも上手く落ち着きそうで良かった。「せめてこんな時くらい、隣にいたかったのに…」男装の麗人にこんなセリフ言われたら、そりゃあ抱き締めちゃうよね(*^^*)2013/05/02
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- 和書
- 氷輪 〈下巻〉 中公文庫