内容説明
南玲奈は、恋も仕事も絶不調の派遣社員。そんな彼女がキャバクラ嬢に!席に座ってまず挨拶(第一印象)。水割り作って話を聞いて(聞き上手)、無口な客には話を振って(話し上手)。客との会話はメモを取り(顧客管理)、送るメールに工夫を凝らす(営業努力)。地味で暗くて自分嫌いの女の子が、場違いな職場で奮闘する姿を描いた成長小説。
著者等紹介
桂望実[カツラノゾミ]
1965年東京都生まれ。2003年、『死日記』でエクスナレッジ社「作家への道!」優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
通勤の友本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
51
地味で存在感の無い派遣社員、南玲奈。ひょんなことから六本木のキャバ嬢に。No.1の美香さん、ゲイでスタイリストのケイさんらに助けられ、トップのキャバ嬢へ。そして自分の夢も見つけていくというお話。サクサク読めて面白かった。軽い物が読みたい時には丁度良い作品でした。2020/05/04
hit4papa
50
生活苦から逃れるためにギャバ嬢として働き始めた女子の成長物語です。タイトルからポップな内容を期待しましたが、水商売の裏っ側が描かれていてシリアスな展開です。キャバクラに通う男性から如何に指名をとるか、同伴させるかが述べられており、その道のノウハウ本のような趣もあります。パッとしない女性が、水商売の経験を積むことによって輝き始めるというのは想定内。自身の成長に比して、周りが色褪せて見えるあたりの見せ方は上手です。ただ残念な事に、主人公が女性だということを抜きにしても、心の持ち様に共感できんのですよね。2019/02/22
BlueBerry
44
キャバクラのお仕事小説。序盤は苦戦。うまくいって頭角を現していくところは楽しみながら読めました。意外性とかは少なかったかな。2014/01/13
風花
33
以前読んだ「嫌な女」が良かったので手にとってみる。自分の思っていること、考えていることを、なかなかうまく言葉にできない派遣社員がキャバクラで働くうちに夢を見つけていくストーリーで、分かりやすくて良かったと思う。私も自分の考えをうまく言葉にすることが得意ではないので、共感出来る部分もあり読みやすかった。桂さんの人物描写も好きだし、ストーリー展開のスピードも悪くないのだが、しいて言えば、あと一歩ガツンとくるものが欲しかった気がする。個人的には若い女性を中心にもっと読まれてもいい作家さんだと思うのだが。【★7】2016/09/17
coco夏ko10角
27
キャバクラが舞台のサクセス・ストーリー。最初の方は「なぜそこまで自虐・ネガティブがすぎるのか!?」とちょっと主人公にイライラしてたくせに、少しずつ変わっていく様子を見て嬉しいだけじゃなかったり。それにしてもキャバ嬢ってかなり大変だったり自費で用意するもの多いわりに給料安いなぁ…。この本も面白かったけど、その後メインのお仕事小説も読んでみたいな。 「夢はどうやって生まれて、どうやって消えたの?」2015/05/30