内容説明
「花明かり」「綺羅」「手弱女」など美しい日本語を、日めくりカレンダーのように一日一語一年三六六日分を紹介する。たとえば一〇月三一日は「玉響」。玉とは宝石のこと。宝石が揺れるほんのわずかな時間のことを「玉響」という。貝寄風、東雲など自然を表す言葉や福寿草、相思草など草木の名前も収録。口にするだけで心が綺麗になる一冊。
目次
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
著者等紹介
山下景子[ヤマシタケイコ]
兵庫県神戸市生まれ。武庫川女子短期大学国文科卒業後、作詞家を志し愛知・名古屋マイソングなどで受賞。作詞のために集めた美しい言葉の切れ端をメールマガジンで発行中。初めての著書『美人の日本語』がベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
69
まず自分の誕生日の言葉をチェック(慰め種)。続けて家族の誕生日のチェック(直向き、贔屓、炎帝、秋波)。その後に頭から日付順に最後まで。恥ずかしながら単語自体はともかくその背景は自分が知らなかったことだらけだった。2017/02/04
優愛
67
色や季節や感情を突き付けられるのではなく、そっと優しく感じ取ることが出来る日本語。数えきれない程の美しい日本語を隅々まで使えていないことを今心から残念に思います。だって過ぎ去った今までの時間さえもたった一つの美しい言葉で無限に彩ることが出来たはずだから。素敵な出会いを経てこの一冊を手にした後の人生はきっとこの本に見合うくらい美しいものになる。今日私はまた目を閉じて手探りにページを開く。そこに書かれているのはきっと今の私に必要な、これからの私に必要不可欠な大切なメッセージなのだと思います。2015/01/02
ほじゅどー
12
★★★★美しい言葉、夢を与えてくれる言葉、毎日を彩ってくれる言葉、心を和ませてくれる言葉。言葉には言霊といって魂がある。「花あかり」「花筏」「陽炎」「風待月」「螢狩り」「涙雲」「恋忘れ草」「轍」「南風」「風流」「雲間」「黄昏」「忘れ潮」「栞」「玉響」「恋染紅葉」「琴線」「木枯し」「故郷」「風花」「花弁雪」「雪洞」などなど。。2020/10/31
フユコ
9
気が向いた時に、ぱっと適当にひらいてふたつの言葉を知るのが楽しい。日本の言葉を好きになれる。2010/10/03
るな
8
この国には、なんてたくさんの美しい言葉が溢れているんだろう。殊に季節の折々、気象の様々を表現する言葉の多いこと!目にして美しい言葉は、耳にしても美しく優しく響くはず。そんな心地よい言葉たちを、たくさんたくさん心にためて自在に操れる、そんな人になれたらいいと思う。日々の読書がその助けになりますように。2010/09/26