内容説明
飛行機の中では「コンノミサコ」に間違えられ、旅先のウィーンでは、「切符もとむ」と大書したボール紙を持って物乞いをするはめに…。仕事に精を出せば、現場で監督に「あめおんな」と忌み嫌われ、髪結のおばちゃんには、誤ってゴキブリ・スプレーを吹き付けられる始末。怒っては書き、泣いては書いた、思わず吹き出す体当たりエッセイ70編。
目次
第1章 女優道(切符もとむ;作家魂 ほか)
第2章 オバサン界に涯なし(気分はバレリーナ;朝の夕焼け小焼け ほか)
第3章 めぐり逢えない(前兆;子育て ほか)
第4章 ほっといて(ダンフミの定理;花と言葉 ほか)
第5章 大バカの壁(タンスの肥やし;歩数計の奴隷 ほか)
著者等紹介
檀ふみ[ダンフミ]
東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。女優として活躍する一方、エッセイも高い評価を得ている。「ああ言えばこう食う」(阿川佐和子氏との共著)で第十五回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
39
自虐ネタ多めで、全体的にとほほテイスト。表紙が南伸坊、解説が沢木耕太郎と豪華。2018/09/17
金吾
33
○周りで起きたことや感じたことをコンパクトにまとめています。まとめ方が無理がなく文章が、うまいなあと感じました。笑える話もあり、面白かったです。「若尾文子的生き方」 「オーラ」「新旧交代」「酔っ払いの矜持」「直線裁ちの女」「歩数計の奴隷」「奴隷のその後」「最初は善意」「貞淑のあかし」が良かったです。2023/07/25
喪中の雨巫女。
29
《私‐図書館》久しぶりのふみさまのエッセイ。おもいっきり笑わせていただきました。最近の出来事も知りたいので、御待ちしております。2011/06/20
奏市
19
「本格女優」にして「本書く女優」であられる著者のエッセイ5冊目。相変わらず楽しませてもらえるとともに知らない言葉や世界の勉強にもなり大満足。自身に芯がある人のちょっとした自虐ネタは清々しくて、裏にある魅力や逞しさが透けて見えるのも心地良い。キャラを育てる万歩計の主人公に「ふみふみ」と名づけるのが素敵。著者も飲んで記憶を失くす事が出てくるようになられたとは仲間になったみたいで嬉しい。「出刃包丁の海に飛び込んで死にたく思った。」って表現いいなあ。最初からの意の「はなから」って「てんから」って言い方もあるんだ。2021/04/03
ともとも
17
女優、物書き、人間壇ふみを赤裸々に綴った壇さんの喜怒哀楽を感じさせながらも、朗らか且つ心地よさそしてユーモア溢れるエッセイ。 疑問と、印象とユニークさを、強く与える題名が気になってしまい、思わず手に取って読んでしまいました。 とても、上品でハキハキされていて、ユーモアにも富んでいて、そして、なによりも人生を楽しんんでいるといったテレビでは感じられない違う一面を見たかのような、感じがしてしまいました。 そして、壇さんの楽しさが、読んでいるこちらまで伝わってきて、とても楽しく読むことが出来ました。2015/02/22
-
- DVD
- ショコラの見た世界 デラックス版