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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
347
かなり好きな作品。大沢在昌が若返った印象を受ける。人物の描き方などは大沢節健在にも関わらず、プロットが新しく、事件の凄惨さや主人公西野の振る舞いなどで、ノワールに通じるものがある。西野の過去もそれまでにない面白い設定。たしか当時のランキング本でも良い順位を獲得していた記憶がある。ただ、前作で梶雪人に感じたように、西野にも”狂犬”といった印象は薄い。タガが外れているのは、冒頭の時岡さんとのエピソードくらいで、徐々に面倒見の良い誠実なおじさんっぽくなってくる。2019/12/15
竹本明
70
黒の狩人に続き、完読。暴力団の子供を標的に事件が起きる。時岡、西野、佐江の3人の関係もうまく書かれ、読んでいてとても面白い。引き続き下巻も読み進めたい。2020/05/11
ずっきん
70
ヤクザの子供達を狙う連続殺人事件に元捜一の男が駆り出される、という元がつくとはいえ刑事物ミステリかと読み出したらば、ものすごい大袈裟で壮大な話になってきた。はい!好物ど真ん中! お気に入りさんの「かなり好き」に惹かれて手に取ったが大正解である。ありがとうっ♪ わたしも「かなり好き♡」読メ万歳と下巻へ。2019/12/22
nakanaka
63
久々の警察小説でした。ハードボイルドが過ぎるっ!上下巻で1000ページ近いのに飽きることがありません。元刑事・西野のタフガイっぷりがカッコイイ。また、協力しあうことになる佐江や原といった男たちも良い。ヤクザの組長の子供だけが狙われるという猟奇殺人がこの作品中心ですが、怨恨だけではない、なにやら別の目的がありそうな流れ。下巻が楽しみです。2023/03/28
はにこ
49
何しろ前回初読みの作家さんだったので、おおこれは佐江のシリーズなのかと知る。時岡というキャリアに放り込まれた歌舞伎町、中国人VSヤクザ。連続殺人事件を解決するつもりだったのに、罠に嵌められているようだ。今回もヤクザの味方が格好よいね。下巻へ。2024/09/30