内容説明
ラジオのパーソナリティ千歳は、リスナーからのハガキにショックを受け、声を出せないという放送事故を起こす。唯一安心して話せるのは一人の障害者だけ。彼との関わりが深まるにつれ、彼女は、本当に必要なものとは何かを考え始める…。“大人”へと変わる時に失うもの、そしてひきかえに手に入れるものとは何かを描く書き下ろし小説。
著者等紹介
橋口いくよ[ハシグチイクヨ]
1974年、鹿児島で生まれ静岡で育つ。『愛の種』。(小社刊)でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
103
こじらせ女子ってこういう人のことを言うのかなあ。2018/12/02
moonchild
3
全編に漂う空気感は前作の『愛の種』に似ています。何かにしがみついている様で、どこか投げやりで...物語は淡々と続く。これと言って何かを強く主張しているのではないのですが、見えない奥行きを感じます。ところで『蜜蜂のささやき』とは何だったんだろう。2015/07/01
みかん
2
古本屋さんで出逢った薄い本。二時間で一気に読み終わってしまった。友達以上恋人未満な2人と不思議な中学生のチュウニと主人公のお話。ふわっと始まりふわっと終わるそんな感じ。。個人的には☆3つくらい。でも嫌いではない。2015/04/18
ひより
0
何ともイヤな性格の(でもきっと誰でもそんな部分は持ってる)ラジオパーソナリティーの主人公。 主人公の周りにいるクセの強い人々。 そんな人々とのやりとりの中で、普通になりたくなかった主人公もいろんなことを考え、結局は普通の人になっていく、そんなお話。 ちょっとした事件というか、できごとはそこかしこであるものの書き方のせいか、さらっと過ぎてしまって、 ふーん…と言ってるうちに読み終わってしまったという印象。 ものすごい盛り上がりのある話が好きなワケじゃないけど、この人の淡々さはいまいち趣味に合わなかったな。2009/11/02
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