内容説明
作家、写真家、「本の雑誌」編集長など、幅広く活躍するシーナマコトのもう一つの肩書は映画監督である。子供のころ校庭で行われた野外上映会にはじまり、映画を観ることと撮ることにとりつかれた男の夢はいかにして実現していったのか。波瀾万丈の映画製作をめぐるドタバタ裏話、カメラや映写機への偏愛などをたっぷりと詰め込んだエッセイ集。
目次
会津街道血ケムリ宿(タタカイははじまった;脚本づくりの日々;アヒルの行進 ほか)
銀幕宇宙の昼下がり(続編の予告編は本編なのだ;海底上映会には行きたくない;モンスーンの夜サバンナの昼 ほか)
ガリコン式愚考装置(オバケも棲んでる公会堂;モンゴルの電気箱;印度的仰天銀幕話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
24
文庫で再読。アヒル話に始まり、モンゴルの馬に終わる映画エッセイ。人間関係のドラマじゃなくて、自然の中の動物がらみの映画の話が中心なのは、さすがにシーナ監督らしい。最初の1/3をしめる「あひるのうたがきこえてくるよ。」撮影にかかわるエッセイは特におもしろい。20年前はまだまだ電子化も進んでいなくて、世の中に手作り感が残っていたのだな、と。2015/10/01
けいちか
2
シーナ式映画監督エッセー。多分雑誌に連載されている時に(興味を持って)読んでいれば、もっと面白かったと思われる。2003/05/27
けいちか
2
椎名さんの映画に対する熱い思いが伝わってきた。再読だったとは気がつかなかったな。2011/11/15
TAZ3JAZZ
2
骨太親父日記てな感じ2009/06/15
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