出版社内容情報
あの正体は、一体なんだったのだろう。
聞こえるはずのない声、見えるはずのない女性。
新人記者がサツ回りで耳にした不可解な事件のを描いた六編の物語。
【目次】
内容説明
新人記者として地方支局に配属された私は、警察署回りを担当していた。事件事故を追う、いわゆるサツ回り記者の端くれとして、毎晩、管内にある所轄署に通った。当直になると、相応の階級にある警官が当直主任として仕切るため、普段はなかなか接触できない彼らから話を聞けるのだ。これは、ある晩、当直主任から聞いた、決して調書や新聞には載らない事件の真相―。
著者等紹介
伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で第三十三回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
126
超自然現象を信じる刑事などいないが、長く犯罪捜査に携わっていると「もしかして」と思える話に出会ってもおかしくない。追う側も追われる側も極度の緊張下にあるため、ふだん見えないものが見えてしまう一瞬があって当然だろう。しかし、そんな経験をしたからこそ捜査員として成長した面々であっても、同僚や上司に聞かれたら変な目で見られてしまう。元新聞記者の著者が署回りだった時代に、彼らに信頼されて決して口にできない話を聞いたとして語る形式が巧みだ。この世ならぬ存在まで事件解決に協力するかのような雰囲気がユーモアを醸し出す。2026/10/01
いつでも母さん
118
期待の伊兼さんの連作短編集。そのどれもがホラーの様でもあり、不思議系だった(ファンタジーではない)まえがきに作者自身が新人記者だった頃、ベテラン警官たちから聞いた不可解な出来事を物語に残した言うではないか。警察ならではというか、きっともっとたくさん怪しい話があったのだろうな・・“決して答えがでない出来事”6話・・最後に追記があるのだが、それもざわっとするのがあり、思わず唾をごくりと。2026/09/29
itica
60
まえがきに著者が新人記者だった頃聞いた不思議な体験とあるからリアルな話かと思ったが、さすがに無いか、いや本当かも?と思わせる短編集だった。でも何か説明できない偶然てあるよね。「すいかずらの香り」のような体験をしてみたいな。 2026/10/07
fuku3
20
2026.9.28.著者が若手新聞記者時代に、警察署回りをしていた時に色んな警察署で見聞きしたチョと不思議なと言うか⁉︎科学や理屈では到底説明の仕様の無い6篇の連作でもないが短篇集。設定で言えば全て著者が実際に本当に起こった事件を伝聞で伝えているが、聞こえる筈の無い声が聞こえ事件解決のヒントに繋がり、いる筈の無い赤いドレスの女性が真犯人を導いたりする。どの話しも信じ難いモノばかり。その事件の真相は闇の中⁉︎これをホラー小説と捉えるか、警察小説と捉えるか⁉︎面白いかつまらないか⁉︎それはあなた次第です!2026/09/28
ハルめめ
14
著者が新聞記者時代、警察署回りで聞いた不可思議な体験談。神隠しや見えるはずのない女性など怪異とも取られそうなことだけど人情味が感じられた。「アメポラリクサンチ」と「すいかずらの香り」が特に良かった。2026/09/26
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