内容説明
伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。これを引き金に巻き起こった「新本格ムーブメント」は、推理小説界の一大潮流となった。92年には『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズを代表とする本格ミステリを書き続ける一方で、ホラー小説にも意欲的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
284
ホラーだわ。そして、グロいというよりエグい!書いてる人が楽しんでるとしか思えないぐらい、容赦なく残虐に惨殺されてるわ!あまりにエグくて、仕掛けとか気にしてる余裕がないです。しんどかった! ただ物語は、麻宮が中学生ながらに格好良かった。そこだけは、怖くてしんどい中、魅入られました。2018/06/14
🐾Yoko Omoto🐾
163
聞きしに勝るグロさだった。残虐行為の描写を文章と割り切って流せればさほどでもないのだろうが想像力の逞しいタイプには辛い作品。生き地獄そのままのグロテスクな描写にかなりのダメージを受けた。だが冒頭のはしがきからインターローグを含めて散りばめられた周到な伏線など、やはりただのグロホラーでは終わらないところは流石で、全体の仕掛けや作品の雰囲気は如何にも綾辻さんらしい。真相の全てを看破できる人はまずいないとは思うが、読み終えてみればなるほどの手がかりが巧妙に潜んでいる。真相はまさに綾辻流ホラーファンタジーだ。2014/08/14
takaC
157
献血中(予約して行くとたいてい血小板成分献血20単位になり所要時間45分前後)に読む本としてはグッドチョイスだったとは言い難い。なんかあれだな、ハイテク取り入れた21世紀版書いて欲しいかも。どうでしょう、内田先生。2016/06/18
ダイ@2019.11.2~一時休止
140
殺人鬼その1。タイトルからも予想できるグロいシーンが満載のホラーミステリー。耐性の無い人にはオススメできない。2013/11/20
茜
135
私はグロいのは慣れてしまったから平気だからいいけど、そうじゃない人は注意が必要かもしれません。冒頭で語られる「はしがき」で、お馬鹿な私は「えっ?本当にあった話なの?」などと思ってもうすでに騙されたwそして生き残ったのが二人という事も忘れて読んでしまった。途中で「あれ?これ違うくない?」と感じた違和感がトリックの正体だった時はちょっとそれズルいよと感じました。でも確認し直すと伏線はありました。私が文面そのまま正直に受け取ってしまう性質なので見逃していただけだった。消えてしまった「殺人鬼」の行方も気になる。2021/10/30
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