出版社内容情報
母親4人が語り合うのは,
中学受験対策と犯罪計画!?
年代も仕事も家庭環境も異なる母親4人が出会ったのは、進学塾の保護者説明会だった。それをきっかけに、定期的に集うようになるが、ある日、詐欺事件に巻き込まれ……。笑顔の裏に隠された?、嫉妬、後悔、嫌悪。敵は詐欺グループか、それとも笑顔のママ友か。
二転三転では、物足りない。
章が変わるごとに、見ていた世界が
反転する、驚きの長編ミステリー!
内容説明
母親4人が語り合うのは、中学受験対策と犯罪計画!?
著者等紹介
矢樹純[ヤギジュン]
1976年、青森県生まれ。2012年、『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。19年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
130
中学受験生を持つ4人のママ友のドロドロ系かと思ったら、いやはや闇バイトに詐欺指南?こんなにそれぞれの事情から手を染めるの?そのまま行ってたらどうなったか?ゾッとするよね。どこかで立ち止まってと思うのは当事者じゃ無いからか・・いやぁ、無理だって!←これは小説だから、途中スズキエイジが鈍くさいからなんとかなってるけどなんて思ったりして(汗)彼女たちのキャラがもう少しハッキリしてると読み易かったかな。自分の読解不足を棚に上げ、矢樹さん次に期待して読了。2025/08/26
hirokun
81
★4 とても面白いエンタメ推理小説。中学受験生の母親四人が、各章をそれぞれの立場で語る組み立て、展開がスピード感があって引き込まれた。久しぶりに最後まで引っ張られる推理小説を読ませてもらった。女性同士の人間関係も男性とはまた違って小説の良いネタになるようだ。2025/07/03
machi☺︎︎゛
74
中学受験で知り合った4人のママ友。これが闇バイトと繋がっていく。確かに塾代や季節ごとの講習とかお金はかかるけどそれと闇バイトを絡めていく矢樹さんの怖さ。ママたちの暴走によってめちゃくちゃになっていく。後半はあり得ないすぎて、もうどうにでもなっちゃえと思いながら着地点が気になっていた。2025/08/30
itica(アイコン変えました♪)
72
子供の中学受験の塾で知り合った4人の母親。時々ランチをして情報交換をする仲だったが、特殊詐欺に関わってしまう。短編連作で彼女たちそれぞれの視点で語られ、一連の真相が浮かび上がってくるのだが、今時ではあるかもしれない詐欺にドキドキが止まらない。そして意外な彼女たちの行動力に目を見張る。小説の世界だから面白かったものの、どこに落とし穴があるか分からないうまい話には乗らないようにしないとね。 2025/06/08
花ママ
69
年代も仕事もバラバラな4人の母親が知り合ったのは、子どもが通う進学塾の保護者会。それをきっかけに、定期的にランチ会などで集まる関係になる。 その中の1人が詐欺事件に巻き込まれたというあたりから、怒涛の展開が始まった。それぞれの家庭環境の真実や、隠し事、ウソがわかっていくほどに、かえって4人の結束は強まっていく。現実には起こり得ないような話だったが、この母親たちの子どもを守り抜き、願いを叶えさせてやるという気持ちには賛同。2025/08/21