性と芸術

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  • サイズ 46判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344039834
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本の現代美術史上、最大の問題作、「犬」は、なぜ描かれたのか?作者自らによる全解説。これは「ほぼ遺書」である。「もちろん分かっている――美術作品の解説なんて作者本人はしない方がいいことは。だからこんな悪趣味は一生にこれ一度きりとする。本来無言の佇まいが良しとされる美術作品に言葉を喋らせたら――いったんそれを許可してしまったら――たった一作でもこれくらい饒舌になるという、最悪のサンプルをお見せしよう。ついてこれる人だけついてきてくれればいい。」(本文より)日本を代表する現代美術家会田誠の23歳の作品「犬」は、2012年の森美術館展覧会での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた。その存在の理由を自らの言葉で率直に綴る。人間と表現をめぐる真摯な問い。

内容説明

日本の現代美術史上、最大の問題作『犬』は、なぜ描かれたのか?作者自らによる全解説。これはほぼ「遺書」である。

目次

1 芸術―『犬』全解説
2 性―「色ざんげ」が書けなくて

著者等紹介

会田誠[アイダマコト]
美術家。1965年新潟県生まれ。91年東京藝術大学大学院美術研究科修了。93年、レントゲン藝術研究所で開催された展覧会「フォーチューンズ」でデビュー。美少女から戦争画までさまざまな主題を、日本社会への痛烈な批判性とともに提示する。表現領域は、絵画、写真、立体、パフォーマンス、インスタレーション、小説やエッセイ、マンガなど多岐にわたる。国内外の展覧会に多数参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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keroppi

82
森美術館で開催された「会田誠展 天才でごめんなさい」で、会田誠を知った。会田誠の「犬」に出会った。頭をぶん殴られたようなショックを受けた。そして、会田誠が好きになった。展示会に抗議活動が起こり、最近では、大学での公開講座に対して提訴されたりもした。確かに彼の作品は、一部の人にとっては許されないものだろう。私自身「いいのこれ?」という反応が起こったのも事実。この本は、会田誠による弁明。なぜこれを描くに至ったのか、なぜ描かざるをえなかったのか。会田誠にとって性とは何か、芸術とは何か。会田誠をまた見たくなった。2022/10/24

どんぐり

72
会田誠が『犬』を制作したのは、昭和から平成に年号が変わった1989年。その第1作は藝大の学生の時に制作したプロトタイプ。以降、犬シリーズは、これを含めて7作品つくられている。第1部の〈芸術『犬』全解説〉は、この絵をなぜ描いたのか、どのように描いたのか、「低俗な変態的画題を、風雅な日本画で描こうとした」ことを詳細に紹介している。美少女と鎖と四肢切断をモチーフに、「ガーゼの繊維を1本1本丁寧に、顔や人体はあえて“つるり”と描く、計算されたもの」であった。この創り手の意図がわかると、絵の見方がわかって面白い。→2023/01/15

akihiko810/アカウント移行中

22
芸術家・会田誠が問題作『犬』シリーズと現代美術の課題についてについて語る。印象度A  少女を四股切断し犬にした絵画「犬」を発表し、賛否両論・毀誉褒貶を受けた会田が、作品発表の経緯を語る。芸術家なのに、あろうことか自作品解説をしてしまうというのは驚いた(普通は作品で語るだろう)。これだけ会田に「ポルノ作家」みたいな毀誉褒貶がついて回ってるからなのだろうか。 さて、「犬」だが、当然永井豪「バイオレンスジャック」オマージュなのだと思いきや、制作当時はその存在を知らず、全くのオリジナルで、モチーフは川端康成2023/01/28

hasegawa noboru

15
手先足先のない鎖でつながれた犬の格好をしたヌードの美少女が日本画調で描かれている。1989年著者が院生1年の時のこの絵画作品『犬』は、現代美術家としての出発点となっているようだ。<1989年の日本を、ポップ精神を持って表現し>たもので、当時の<日本画解体>を企図して上げた<出撃の狼煙>だったと振り返る。ことばを尽くして「全解説」している。ネット上で、今も悪口非難が絶えない作品だからという。困ったことだ。芸術とそうでないものとの線引きは難しい。美しいもの、感動させるものが芸術だという<素朴な定義は、だいたい2022/08/18

ハチ

11
会田誠の日本画に対する愛と殴り込みの覚悟を受け取れる。 文章化することで浮かび上がるブルースと、焼き尽くされる背景の利害ギリギリ。 時代や哲学を背負って作品作るわけだし、強いな。パワーを感じました。2022/07/30

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