内容説明
社交が苦手。やる気が湧かない。決めるのが怖い。やりたくないことは、やらない。京大卒・元ニートが実践する自分らしく生きる方法。
目次
1 コミュニケーションをがんばらない(会話がわからない;服がわからない;すぐに帰りたくなってしまう ほか)
2 生活をがんばらない(話しかけてくる奴は全部敵;夜中にコンビニに行く;からあげばかり食べてしまう ほか)
3 人生をがんばらない(つがいになれない;最近猫が冷たい;今のことしか考えられない ほか)
著者等紹介
pha[PHA]
1978年生まれ。大阪府出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。以来毎日ふらふらしながら暮らしている。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
114
うつ病の慢性期に入った人が読むようなタイトルの本。文章を読んでいるとphaさん自身がうつ病で見られる症状が書かれているように思う。「夜になると活発に動き出す」・「刺激がある単純な食べ物を好む」・「物事を決められない」。これらはすべて自分自身が経験したことだ(自分の場合は躁うつ病だが)。「面倒くさい」と言っている言葉の裏側には実は緻密な考えが巡らされている。人目を気にして物事を完璧にこなそうとしているからこそ、「だるい」とか「しんどい」という言葉を発することで精神衛生を保っているように感じた。2019/09/27
ゼロ
109
著者のエッセイです。元々は「猫を撫でて一日で終わる」というタイトルの連載を、出版にあたり、改題・加筆修正したものです。まず、本を開くと「ダメな自分を受け入れるところから始めよう」と書いてあるので、自己啓発本の香りはしますが、日常のことを綴っています。大きく分けて3つの章があり、コミュニケーション・生活・人生をがんばらないとなっています。著者が40歳なのもあり、適度に大人になり、適度に処世術を身に付けているので、ネガティブなことを書いても絶望感はない。寧ろ、閉塞感がある。共感できるひとは共感しやすい。2019/10/12
Tsuyoshi
47
何だか自分と似ている部分が多くて共感できる。肩の力を抜いていい意味で適当に生きれるようになりたい。2019/10/10
のんぴ
25
完璧にやって最大限の効果を得ようと考えすぎて、やる前から疲れてしまうのかな。人は完璧にはできないし、多少なりとも人に迷惑をかけて生きていくものだし、失敗しながら経験値を積んでいくものなのに、なまじっか学生時代に出来がよかったばかりに、期待値が上がってしまったのかも。頑張るとへとへとになってしまうから、がんばらない練習をするのですね。人の目を気にしすぎるのは日本人にありがちなこと。幼児期には、失敗した時や、人と違うことをやった時こそ、成長のチャンスととらえるような教育が重要なのではと思う。2020/02/19
マレオン
14
「だるい」みたいなネガティブさを開けっぴろげにしたエッセイ集。人の、あまり周囲に知られない良さの一つに、「プレッシャーを与えない」ということがあると思う。筆者はただ、自分の感じたこと考えたことを、つれづれなるままに書くだけ。他人に意見を問うでもない。ただ「こう思うんだよねー」と言うだけ。サバンナで共生する動物たちのように、互いに何を正当化するでも求めるでもない。そんな筆者の「投げっぱなし」な姿勢・人柄が感じられ、それが不思議と心地よい。 一話一話はすぐ読み終わるし、寝る前の読書にオススメ。2020/01/09
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- 和書
- 陶淵明伝 新潮文庫