内容説明
伊藤忠勤務の商社マンとしてバリバリ働いていた著者にかかってきた、死の床の父からの国際電話。「やっぱり、お前しかおらん」その3日後、父は息を引き取り、後を継ぐことなど全く考えていなかった著者は、2代目社長となった―。日本経済を元気にする、後継ぎのすすめ。
目次
プロローグ 突然の「やっぱり、お前しかおらん」
第1章 大丈夫、大事なことは刷り込まれている
第2章 お家騒動を恐れるな
第3章 「社長になれる」というすごいチャンス
第4章 アトツギ社長の心構え
第5章 事業承継は最高のベンチャーだ
第6章 悩めるアトツギのためのチェックシート
エピローグ 誰にも言わなかったこと
著者等紹介
山根太郎[ヤマネタロウ]
1983年、奈良県奈良市生まれ。関西学院中学部、高等部、大学経済学部を卒業。大学在学中はプロテニス選手を目指して海外を転戦するも断念。就職前にイタリア、フィレンツェ大学に交換留学。2008年伊藤忠商事株式会社繊維カンパニー入社。2010年から2年間上海駐在。2014年、株式会社サンワカンパニー代表取締役就任、東証マザーズ最年少社長に(当時)。2018年には、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」で最も優れた出展企業に贈られる「ミラノサローネ国際家具見本市アワード」を日本企業として初めて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぴーすけのパパ
4
著者は大手商社に勤務していましたが、亡くなる3日前に父から「やっぱりお前しかおらん」と電話で言われて、事業を継ぎました。事業承継の後をテーマにしたお話です。気づきは次の2点。①事業承継をベンチャーと捉えたこと。承継というと受け身的なイメージを持ちますが、著者は、社長になれるチャンスであり起業と同じと考えました。それが改革と成長の原動力になったように思います。②前経営者とはタイプの違う経営者になること。前経営者が苦手で自分が得意なことに注力する。そのためにはそれぞれの強みと弱みを明らかにする必要があります。2018/11/14
3s_t_Pta
3
親の会社の後を継ぐということ、また会社を経営していくということについて書かれていた。 内容としてはそこまで「目からウロコ」的なものではなかったが、著者自信が謙虚な姿勢で成長していくことを心がけていることがわかった。 その心構えや視点を学ぶことができたと思う。 親が事業をやっている人やこれから事業を起こそうとしている人も読んで損は無いかと思う。 こういう人の下で働けると楽しいだろうなあ とも思ったので、今後の(株)サンワカンパニーにも注目。笑2019/02/19
K.T
2
インターネットで建材を売る事で、建築業界の価格の不透明性を変えるというミッションの下急成長しているサンワカンパニー。その社長の山根さんが、後を継いでいきなり社長になってからの話を赤裸々に綴った本。いやー、面白かった。父親の代から働いている古参社員との軋轢や、今に至るまでの苦労、助けてもらった先輩経営者との話等など、読み始めるとページをめくる手が止まらずあっという間に一気読み。やっぱりお父さんが素晴らしい帝王学を授けていたんだなぁ、と。自分にはやっぱり経営者を支えるNo2が向いてるね。超オススメ。★★★★★2018/10/13
モトキ
1
サンワカンパニー現社長山根さんの事業承継についての本音が書いてある。家業があること自体が大きなチャンスであり、迷わずそのチャンスを活かした方がいい事を実感した。2019/07/25
rm
0
後を継いでみたらこんなだった…現在進行形の2代目社長の実録。達観したシニア経営者ではないので、同世代の知り合いから話を聞いているような感覚。しかしここまで公私のことを赤裸々に話してくれる経営者は多くはないだろうから、貴重な内容だと思う。 イメージ的に、ベンチャー社長は「かっこいい」のに、2代目だと「アホぼん」…確かに。なんでだろう。無意味なラベリングだと思った。2021/12/11