出版社内容情報
?これは本当に、私がよく知る「料理の鉄人」の話か?前代未聞のグルメミステリーを貪り読み終え、空腹この上ない。?-鹿賀丈史天才料理人たちの嫉妬と因縁と、ある事件。煌(きら)めく美食ワールドをアレ・キュイジーヌ!
内容説明
料理の異種格闘技番組「竃の鉄人」は異例の高視聴率を叩き出す富士テレビきっての人気バラエティである。鉄人・道場六三朗にテーマ食材のオマール海老で闘いを挑むのは、フランスの名門レストランで腕を磨いた注目の若き女性シェフ、河田千春。が、彼女の出自にはある秘密が隠されていた…。番組作りに魅せられ人生最高の味と数字(視聴率)を求めるTV屋と、すさまじき情念を一皿に捧げる料理人らがキッチンコロシアムを舞台に繰り広げる駆け引き、裏切り、陰謀の数々。やがて浮かび上がる家族の物語とは。濃厚な人間ドラマのエキスが凝縮した一冊。
著者等紹介
田中経一[タナカケイイチ]
1962年東京都生まれ。立教大学法学部卒業後、テレビ業界へ。その後、フリーの演出家として独立。数々のテレビ番組の演出を手がけ、多くの受賞歴を持つ。2014年、『麒麟の舌を持つ男』(『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』に改題、幻冬舎)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
192
懐かしい~。和の鉄人道場六三郎。田中さん本人も登場したり、楽しめました。和の鉄人2代目は中村孝明だったけどこの作中の人物は流石に違うか?やはり料理ものはこの著者は面白い!!2017/12/11
starbro
163
3年半前に読んだ『麒麟の舌を持つ男』に続いて、田中経一2作目です。まるでノンフィクションのようなミステリタッチの料理小説、一気読みしました。著者の料理小説は、やはり絶品でした。1990年代に良く視た『料理の鉄人』が大変懐かしく想い出されました。2017/12/06
ゆみねこ
77
あ~面白かった!あの名番組「料理の鉄人」、作中では「竈の鉄人」。和の鉄人・道場六三朗に挑む、若き料理人たち。かつて金沢の料理店で起こった悲劇との因縁、執拗に道場を貶めようとする陶芸家。番組制作サイドの思惑など、たっぷり楽しめました。また、あの番組見たいなぁ。2018/08/06
pukupuku
70
登場人物の名前があまりにもリアルで生々しさを感じてしまい、純粋に物語の世界に入り込めなかったのがちと残念。面白くないわけじゃなく、そこそこ楽しめはした。ただ、自分の感性で判断する前に、ほらあの料理の鉄人の小説版だよ、面白くないわずないでしょって、押し付けられてるみたいな感じがしちゃって、ちょっと引いてしまった。逆に、あの番組を知らない世代が読めば、もしかしたら純粋に楽しめるかも!2018/05/19
きむこ
65
『私の記憶が確かなら・・』懐かしの『料理の鉄人』もとい『竃の鉄人』。面白かったー‼️懐かしかった〜‼️けど、自分がプロデュースした番組だからって、ここまで実名ちょい変換で使っちゃっていいの?ってくらい知ってる名前のオンパレード。元プロデューサーだから対決者との交渉や舞台裏、製作者側の思惑もリアル。しっかりとあのキッチンスタジアムが脳内で浮かび上がりました。15年前の金沢の日本料理店での悲劇をキッカケに失踪した父を探す姉弟。後半はちょっと泣けちゃいました。★42018/09/22