出版社内容情報
DVD/CD 蜜蜂と遠雷 音楽集はこちら
内容説明
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
2541
恩田陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。当初、二段組、500P超で瞬間怯みましたが、ピアノの旋律の如く軽やかに一気読みしました。最後まで誰が優勝するのか、ワクワクしながら頁を捲りました。先日読んだ「羊と鋼の森」が静だとすると、本作は正に動(遠雷)のピアノ小説です。本作は、今年のBEST20候補、恩田陸のここ数年のMyBESTです。本作で直木賞受賞でも良いかも知れません。幻冬舎刊だから難しいかなぁ(笑)2016/11/14
パトラッシュ
2194
長編小説には数年数十年に及ぶ人や家族の興亡を描く時間型と、最終局面である短期間に少数の人間がぶつかり合う凝縮型がある。恩田陸さんは後者が得意だが、過去の作品ではそこに至るまでのプロセスが曖昧だったり不完全燃焼な部分も残った。本書はピアノコンテストを舞台に青春を音楽に賭ける若者たちのドラマが夥しい言葉で積み上げられていくだけでなく、取り上げられる数十曲の解釈や演奏を日本語で表現するという難業に挑む。知らない曲が多く結末も予定調和的だが、それでも1000枚超を読まされてしまう筆力と構成力は圧倒的な読み応えだ。2020/08/04
しんごろ
2192
国際ピアノコンクールを舞台にした若いピアニスト達の話なんですが、なんなのこの面白さは…!読んでるだけで、自分がコンクール会場のど真ん中に座って、ピアノを聴いている錯覚に!しかも音も聞こえてくるよ~!ステージマネージャー、調律師、審査員といった脇役陣がさらに物語を引き立て、臨場感がすごくある作品になってます(^^)クラシック音楽の知識がなくても、読みはじめたら引きこまれる圧倒的な超弩級の作品です(^-^)2017/03/07
どんふぁん
2164
2017年3月20日読了。こんな大作を読み上げたのは初めてといっていいくらい、読むのにも体力や能力が要ったようにも思います。でも読んだ後の清々しさったらない!マサルや塵やあやの若さ溢れる演奏に心打たれる連続で、本当に楽しかった。YouTubeでこの曲はどんな曲なんだろうと検索して、こんな曲をコンクールで弾いてるのかとビックリしました。曲を聴きながら読んだので、時間がさらにかかったのですが(ただでさえ読むの遅いのですが)、おかげでその曲の雰囲気がすぐに捉えることが出来て良かったと思っています。そしてその曲の2017/03/20
風眠
2081
「きっと自分はこうなれる」とイメージできることは、叶えられる未来だと私は思っている。映像が浮かぶように具体的にイメージできるということは、そこに辿り着くまでの努力の道筋が分かっているという事だから。ダイヤはダイヤでしか磨かれないように、同等でなければ分かり合えない、孤独と孤独が共鳴する。コンクールのステージで演奏する事を目標に、ピアノと向き合い、己と闘ったコンテスタント達。きっとどこかで、彼らはピアノを弾き続けている。物語のその先を、生き続けている。コンテストの向こうにある、これから叶える未来へ向かって。2017/11/16
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