内容説明
“嘘”をどう見抜く?どう闘う?就活・転職の新常識。
目次
1 求人詐欺 典型的な6つのケース
2 こんな求人票がアブない
3 求人詐欺の見抜き方
4 求人詐欺の対処法
5 オワハラに負けるな
6 なぜこの業界は、労働者騙しが横行しやすいのか
7 日本の労働市場に求められる新ルール
著者等紹介
今野晴貴[コンノハルキ]
1983年仙台市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程。NPO法人POSSE代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。これまで2000件を超える労働・生活相談に関わる。「ブラック企業」で2013年流行語大賞トップテン受賞。著書に『ブラック企業―日本を食いつぶす妖怪』(文春新書、2012年、第13回大佛次郎論壇賞受賞2013年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
69
とても丁寧に描かれているが。ある程想像の範囲内の業界がやはり例になっている。2017/01/12
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
43
就職自体にギャンブル性が伴う世の中になってきている様です。求人への信頼性が揺らげば、ブラック企業はますます人が集まらなくなりブラック化が進むでしょう。就職ナビの事業者は就職後の元学生達に対してもっと責任を持つべきです。2016/07/08
ごへいもち
23
たぶんブラックだろうなぁと思う業界は、やはりそうだ。そういう事がなんとな~く予想することができるのは年の功かも2017/01/02
skunk_c
14
今野氏の基本認識に、終身雇用制の労使慣行、つまり使用者の意のままに労働者を扱うことがそのままになりながら、雇用だけが流動化したものということがある。これがいわゆるブラック企業の「倫理観」とでもいうものだが、そこに求人における虚偽の背景や、「オワハラ」によって自社に囲い込もうとする企業姿勢があるのではないか。高校への求人票は全国統一書式があるが、一般にはそれがないことを初めて知り唖然とした。厚労省がまず求人票の統一書式化を進め、給与の内訳(基本給と手当、特に残業手当)を明示させるべきという主張に激しく同意。2016/05/07
おおかみ
8
最近新聞などで目にすることの多い「求人詐欺」。今後の労働市場のキーワードになり得るのだろうが、さっそく書籍化を果たすPOSSEの仕事の早さには恐れ入る。/内容を追えば、事例の数々はまさしくブラック企業の悪しき慣行で、対策は必至である。法整備についての指摘もきわめて真っ当。相談件数が増加しているというのは意外だが、就職活動の短期化を踏まえれば、今年さらに多くなるのは避けられないのだろう。今のうちに押さえておきたい。2016/04/06