人生を危険にさらせ！

須藤 凛々花/堀内 進之介【著】

幻冬舎（2016/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 244p／高さ 19cm
• 商品コード 9784344029064
• NDC分類 767.8
• Cコード C0095

出版社内容情報

哲学本の、最高傑作が出来ました！

シングル曲でセンターを務めたこともある人気メンバーでありながら、「将来の夢は哲学者」と公言している異色のアイドル、ＮＭＢ48須藤凜々花。ファン待望の著作がついに発売決定！！
『幸福論』などの著書を持つ気鋭の学者・堀内進之介氏との対話篇で進む全５章＋彼女自身のコラムで構成された、硬派でユニークな哲学本になっています。
ひとりのアイドルが哲学を学ぶことにより成長していく姿が、この一冊の中に凝縮されています。

〈目次〉
まえがき　
教科書とは似て非なるもの（須藤凜々花）
アイドルに似て非なるもの（堀内進之介）

第一章 生きるということ
恋　変人たちの邂逅
生の「よさ」について爆涙
幸福について（ちょっとだけ）
正しいためなら死んでもいい！
どうせわたしたち、みーんな、死んじゃうじゃん？
わたしは「在る」のだ！　そして、ダメもとで「よく生きる」のだ！！
コラム１　イチゴ味×ハッカ味　～哲学ラブ！　私は哲学が好きだ！　愛してる！　～

第二章 愛するということ
実存ソング「ドリアン少年」！
アイドル須藤凜々花の憂鬱
のっぺらぼうを愛せる？
愛してるよ、サマンサ
永遠の愛、欲しい？
むしろ、愛する技術
コラム２　さとり×ねっとり　～味付け前のかんぴょうからの脱出～

第三章 自由になるということ
哲人王（予定）、自由を語る
こどものことども、あるいはリヴァイアサン！
プリンからの自由、そして道徳へ
須藤先生のミニ講義
自然的因果をぶった切る！
ラクダ、ライオン、こども、りりぽん
コラム３　凜×千　～お昼ごはん何にしよう～

第四章 正義（ただ）しいということ
もう正義なんてないなんて言わないで絶対
正義は虚しい？
拝啓、アリストテレス先輩
愛のアンビバレンス
正義の二原理！
無知のベールと二人の距離
コラム４　しゃくれ×ひねくれ　～カンティアンの三歳児～

第五章 大人になるということ
哲学の孤独
愚鈍化の罠
深淵
哲学の勇気
コラム５　つぶやき×無邪気　～妖怪枕返しの逆襲～

あとがき
本当の事を言うということ（堀内進之介）
愛知するということ（須藤凜々花）

内容説明

拝啓ニーチェ先輩、「生きる」「愛する」「自由になる」「正義しい」「大人になる」ということについて、とことん考えました。

目次

１　生きるということ（変人たちの邂逅；生の「よさ」について、爆涙　ほか）
２　愛するということ（実存ソング「ドリアン少年」！；アイドル須藤凛々花の憂鬱　ほか）
３　自由になるということ（哲人王（予定）、自由を語る
子どものことども、あるいはリヴァイアサン！　ほか）
４　正義しいということ（もう正義なんてないなんて言わないでぜったい；正義は虚しい？　ほか）
５　大人になるということ（哲学の孤独；愚鈍化の罠　ほか）

著者等紹介

須藤凛々花［ストウリリカ］
１９９６年東京都生まれ。ＮＭＢ４８チームＮのメンバー

堀内進之介［ホリウチシンノスケ］
１９７７年大阪府生まれ。青山学院大学大学院非常勤講師、現代位相研究所・首席研究員ほか。専門は政治社会学・批判的社会理論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あつひめ]

点訳下読み完了。人生初の哲学本。読まず嫌いというか、哲学と言う言葉に拒否反応を示す私の脳みそが手に取らせなかったようだ。それでも、文中に出てくる哲学者の言葉を須藤さんなりの表現でかなり噛み砕きながら綴られている。会話形式なので読み切ることができたのかもしれない。今まで、あまり考えないで生きてきたかなぁと思わされたり。でも、哲学の本を読み切るという一つのステップをクリアできただけでも、何か得るものがありそうだ。点訳完了までに繰り返し読んで考えたい。感想になっていないが、哲学苦手な人でも読める本かもしれない。

2016/12/14

[あつひめ]

点訳三校修正確認完了。小説以外のものを初めて点訳した。記号や表現方法などかなり勉強になった。対話形式で墨字で読んでもわかりづらい部分もあったのでそれをどうしたらわかりやすくなるかなど本文とは違う部分でいろいろ考えた。物を書いて伝えるということを。自分ではわかっていても相手にもその意図がちゃんと伝わるかということだ。ツイッターでの処女宣言で仲間やファンに心配をかけて謝罪や後悔を口にしていたが、今回の結婚宣言もまた周りに心配をかけたようにも思う。人に対して配慮する気持ちを持つことが大人な気がするんだけどな。

2017/10/31

[あつひめ]

点訳入力確認完了。入力したものと原本を読み合わせしていて、著者略歴まできて気付いた。須藤さんは、すとうさんだということに。多分ファンの人なら当たり前のことだったかもしれないが、疑うことなくすどうさんだと思ってた。すごい初歩的なことだけど…気付いてよかった。読んでいて感じたのは、アイドルでも、感情を押し殺すことのない、自分を持った人だなと。みんなと同じがいいとか思いやすいけど、他者との違いも理解している。可愛いだけのアイドルじゃないところが個性的だな。

2017/07/31

[あつひめ]

点訳二校修正確認完了。話題の人。爆弾発言から卒業、そして来年結婚？そうか・・・自分の気持ちを持っている人だからちゃっちゃと行動に移れるってことかな。哲学者になる夢は嫁に行っても持ち続けてほしい。何度もくりかえし読んでいるけど、りりぽんの好きになった人はどんな人なんだろう？と頭をかすめた。ドリアン少年のイメージが頭の中をぐるぐるしちゃって。初めて読んだ時には哲学者の名前とか読んでいるだけで気がめいってしまったけどやっと慣れてきた。あと数回読むことになると思うけどせっかく読むのだから哲学のタネを心に蒔きたい。

2017/10/05

[あつひめ]

点訳一校修正確認完了。毎回読むたびに感想が変わってくるのは、私も考えさせられているということだろうか。常日頃、難しいことは考えるのを避けて生きてきた。誰かのコバンザメ的な生き方が性に合っていると思っていたけれど、それはただの逃げだったのか。二十歳そこそこで様々なことを考えて生きてきた須藤さんに脱帽だ。生きること、死ぬということ哲学には不可欠な問題。私はこの年まで本当に避けてきた問題だったな。人間考えることをやめたらただの豚。反省しながら心して考えようと思います。

2017/09/17