内容説明
自分の頭で考える。物事の本質を捉える。新しい価値を創造する。君が幸せに生きていくための魔法の言葉を教えよう。楽しく学ぶ数学入門。
目次
第1話 不確実な情報から判断する
第2話 基本原理に立ち戻ってみる
第3話 大きな数だって怖くない
第4話 素数はふしぎ
第5話 無限世界と不完全性定理
第6話 宇宙のかたちを測る
第7話 微積は積分から
第8話 本当にあった「空想の数」
第9話 「難しさ」「美しさ」を測る
著者等紹介
大栗博司[オオグリヒロシ]
カリフォルニア工科大学ウォルター・バーク理論物理学研究所所長、フレッド・カブリ冠教授、数学・物理・天文部門副部門長。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員も務める。1962年生まれ。京都大学理学部卒、東京大学理学博士。東京大学助手、プリンストン高等研究所研究員、シカゴ大学助教授、京都大学助教授、カリフォルニア大学バークレイ校教授などを歴任。専門は素粒子論。2008年アイゼンバッド賞(アメリカ数学会)、高木レクチャー(日本数学会)、09年フンボルト賞、仁科記念賞、12年サイモンズ研究賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
72
正直に言います。僕はこの本を読むまで「結局、なんでマイナスとマイナスを掛けるとプラスになるんだろうなぁ」というモヤモヤを、長い間心の片隅に抱きながら生きてきました。200円の支払いを毎日するとして5日後は、200円の支払い(-200)×5日間(+5)で-200×5=-1000になり、今日より1000円減っている。では5日前は?200円の支払い(-200)×5日前(-5)で-200×-5=1000で、今日よりも1000円多く持っていた。おぉ、確かにマイナスとマイナスを掛けるとプラスになってる。スッキリした。2022/09/30
ジョンノレン
53
超弦理論を専門とする物理学者が娘に数学を語るというのでとっつきやすいかなと思って手に取ったら、導入の旨さと様々なトリビアに加え使えそうなテクニックも多々あったが、基本しっかり深いところまで入っていくところは正直歯が立たない箇所も多くたっぷり時間がかかってしまった。科学的記数法で大小問わず10の指数での計数把握には遅ればせながら慣れようかな、フェルミ推定。指数と対数はとても大事。それにしてもパスカルはともかくデカルトまでゼロ未満は有り得ないと。デカルト座標は力一杯マイナスエリアがあるのに何故と素朴な疑問も。2025/05/18
ココロココ
20
高校の時に理解できないままだったので、あらためて勉強しようと思ったが、微分積分と因数分解で理解できない部分が多数。もう少し理解が進むと、仕事のしかたが変わると思うので、別の本を使って復習しようと思う。2016/09/10
たんたんx
20
高校生だった時以来の数学の本。半分ぐらいは理解できたかな?何しろ、苦手な関数や微分積分の話になると、かなり苦しい。中級者向けだと思います。不完全性定理やオイラーの法則、ガロア理論などにも触れています。もう少し基礎を勉強して、再読したいです。2016/06/17
Mc6ρ助
19
あの時に散々話題に上った「ベイズの定理」について知りたくて手に取った。が、・・。なんであんな議論になったか、PCR検査を受けるなと言った人達の論旨は追えたが、多少ともこの定理について知っていれば 2回、3回受けろ、とならないか・・、とこれまたグルグルぐるぐるだった。感度100%のPCR検査を90%で計算、と言った舌も渇かないうちに感度70%の抗原検査の方がよいとするだけならまだしもPCR検査は金出さないなんてなんかやっぱりヘン。まあ、抗原検査は特異度が98〜99%で陰性の信頼度は高いは納得して良いのかな。2025/04/11