蠢く吉原

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344019867
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幼い頃、江戸に売られてきた平太とお七。大川橋での別れから十余年、平太は奉納相撲で江戸中を沸かせる強力に、お七は将来吉原を背負って立つと噂される花魁=司となっていた。春、人買い上がりの豪商・弥平による花見の席で、司の放ったひと言が弥平の逆鱗に触れる。この女を丸裸に剥いて内奥まで貫き、打ち震えさせ、屈服させたい―激情にかられ、弥平はしきたりのすべてを踏み越えて司を我がものとする。しかし、お七の心は決して思うにまかせない。そしてある夜、お七は平太とともに、江戸から、弥平の元から消えた―。

著者等紹介

辻井南青紀[ツジイナオキ]
1967年兵庫県生まれ。京都造形芸術大学准教授。早稲田大学卒業。読売新聞記者、NHKディレクターを経て、2000年「無頭人」で第11回朝日新人文学賞受賞、同作品でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

47
吉原をガジェットにした心中もの。誰かに恋することは許されない花魁。しかし、それでも出会い、恋してしまうのが性というものなのですね。読んでいて胸が張り裂けそうな辛さを味わいました。2023/03/04

ともくん

33
人買いに売られた、平太とお七。 江戸で平太は、大店の奉公に。 お七は、吉原へ。 数年後、吉原での奇跡的な再会。 ずっとずっと、守り続けるつもりだった。 しかし、相対死未遂の末、生き永らえてしまった二人。 生きたまま地獄に落とされた二人の運命は、再び交わるのか。 2023/09/20

カピバラ

24
お七の強さに心打たれる部分があったが、全体としては薄かったかなー。吉原ものとして期待したほどではなかった。2015/05/07

horihori【レビューがたまって追っつかない】

19
幼い頃、江戸に売られてきた平太とお七。大川橋で別れてから十数年。平太は奉納相撲で江戸中を沸かせる強力に、お七は将来吉原を背負って立つと噂される花魁になっていた。ある春、人買い上がりの豪商弥平による花見の席でお七のひと言に弥平は激情し、金に物を言わせ、しきたりを無視してお七を水揚げとする。しかし、お七の心は決して届かない。そしてある夜、お七は平太とともに、弥平の元を去り江戸から消える。吉原モノかと思ったら、心中モノ。2019/05/30

れお

10
タイトルに吉原とあったので、廓での話かと思って読むが、人買いに同じ時期に買われ江戸に売られた男女が、最終的に心中してしまうまでの話。花魁の衣装などを期待してたのに期待外れ。2014/08/05

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