アレックスと私

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344019317
  • NDC分類 488.8
  • Cコード C0095

内容説明

「マタネ。愛シテル」それが最期の言葉だった。2007年9月、アレックスという名の天才ヨウム(オウム科)が31歳の若さで亡くなった。「鳥は“思考して話す”」という驚愕の事実を証明して―。CNN、ABC、タイム誌等で話題、全米に感動を巻き起こしたノンフィクション。これは女性科学者と鳥の、愛と苦悩と発見の記録である。

目次

第1章 “素晴らしき哉、人生!”
第2章 私の原点
第3章 はじめての発話
第4章 さすらいのアレックスと私
第5章 「バネリー」って…?
第6章 アレックスと仲間たち
第7章 IT化の波に乗って
第8章 新境地
第9章 彼が教えてくれたこと

著者等紹介

ペパーバーグ,アイリーン・M.[ペパーバーグ,アイリーンM.][Pepperberg,Irene M.]
1949年ニューヨーク生まれ。MIT(マサチューセッツ工科大)卒、ハーバード大学大学院修了、化学物理学で博士号を取得。大学院修了後、アレックスとともにヨウムの研究を開始。研究を通して、ヨウムの認知能力およびコミュニケーション能力を明らかにしてきたほか、その能力を類人猿、イルカなどの海洋ほ乳類、そしてヒトの子どもと比較してきた。現在はブランダイス大学心理学部非常勤准教授、ハーバード大学非常勤研究員、同大学非常勤講師、アレックス財団会長

佐柳信男[サヤナギノブオ]
1970年東京生まれ。幼少期をアメリカとタイで10年間過ごす。国際基督教大学卒、同大学院博士前期課程を修了後、ラジオ番組制作会社勤務やフリーランス翻訳者・通訳者などを経て国際基督教大学大学院博士後期課程修了。博士(教育学)。専門は児童発達、教育心理学、動機づけ。現在は国際基督教大学教育研究所研究員、実践女子大学非常勤講師、明星大学非常勤講師、山梨英和大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やも

83
【水車小屋のネネ】を読んでからヨウムの魅力に首ったけ。まず、発音が話す鳥の中で人間にかなり近い。めちゃくちゃ可愛い。面白い。本書はペパーバーグ博士とヨウムのアレックスの30年の記録。アレックスは意味を分かって言葉を使う。「アイム・ソーリー」の使い方は人間以上に完璧。忙しい時に叫ぶ「チャントキイテ!」他の鳥を罵る「コノシチメンチョウ!」さらにはリンゴをバネリーと造語で呼ぶ。2人の30年の歴史の濃さに私も笑ったり苦笑したり。人をおちょくるのが上手で王様気質なアレックス。皆が君の虜になってたよ、天才アレックス。2023/08/25

trazom

70
「平均的なアメリカの大統領よりも賢い」と報じられたヨウムのアレックスと著者との物語。ヒトと類人猿以外に持つことがないとされた認知や思考の能力を明確に示すアレックスは、抽象的な概念を理解し、「アイム・ソーリー」という表現を巧みに使いこなすのだから凄い。そのことに驚き研究を深めてゆく著者に対し、「サーカス小屋の見世物」として学会の反応は冷たい。研究費や大学でのポストを求めて全米を転々とするが、女性への差別を含め報われることのない日々。そんな著者の唯一の支えであるアレックスの突然の死の場面は胸を締め付けられる。2020/12/05

たま

53
津村記久子さんの『水車小屋のネネ』をきっかけに、参考書に挙げられているこの本を読んだ。ヨウムのアレックスを対象に70年代から動物の認知力研究を進めてきたアイリーン・ペパーバーグさんが自分たちの歩みを振り返る。研究書は別に出版されており、この本は学術書と言うよりは自伝でエピソードがふんだんで読みやすい。津村さんがアレックスの生態を巧みにネネに落とし込んでいるのが分かってとても面白かった。2017年幻冬舎単行本、早川から文庫も出ているので両方で登録します。 2023/09/08

アナーキー靴下

30
言葉を理解しコミュニケーションを行ったヨウム アレックスの研究にまつわる話。テッド・チャン「息吹」収録の「大いなる沈黙」で気になり読んだ。天才ヨウムの話は聞いたことがあったものの、頭が良い=従順なイメージだった。が、全然違った。本当に脚色なし? って疑いたくなるくらい面白い。博士の自分語り多めの軽快な語り口がまた良い。そして泣ける。鳥もエッセイも嫌いでない人には手当たり次第オススメしたいくらい良かった。図書館にはこの単行本しかなかったが、つい最近ハヤカワ文庫からも出版されたらしい。テッド・チャン需要?2020/10/15

トムトム

30
鳥と本気で口喧嘩をする教授。笑える、 最後は泣ける。新人の学生さんはアレックスの命令を全部聞かないと「こいつ言葉が通じねぇ!」と、一生馬鹿にされ続けるそうな。言葉を教わるだけじゃいやになって教えたくなったアレックス?リンゴに「バネリー(バナナ+チェリー)」と名付け、意地でもアップルと言わなかったそうです。知能だけでなく知性、我の強さも一流のアレックス!2019/07/31

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