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内容説明
NHK大河ドラマの歴史上、初めて誕生した「人物デザイン監修」という仕事を一手に引き受けた男の、苦悩と歓喜の日々―。「龍馬伝」を支える仕事人たちの、情熱とエネルギーのぶつかり合いが胸を打つ、感動の記録。
目次
二〇〇八年一二月‐二〇〇九年六月 経緯
二〇〇九年七月‐九月 大河維新
二〇〇九年一〇月 コーンスターチ
二〇〇九年一一月 リアリティー
二〇〇九年一二月 撮るか、飲むか。
二〇一〇年一月 希
二〇一〇年二月 混乱と憔悴
二〇一〇年三月 グリーンランド
二〇一〇年四月 和華蘭
二〇一〇年五月 赤
二〇一〇年六月 隠れキリシタン
二〇一〇年七月 崩壊
二〇一〇年八月 すぐ隣にいる人
著者等紹介
柘植伊佐夫[ツゲイサオ]
1960年、東京に生まれる。少年期を長野県で過ごす。1990年、第1回日本ヘアデザイナー大賞受賞。1999年、手塚眞監督「白痴」で映画全体のヘアメイクを監督する。塚本晋也監督「双生児」、庵野秀明監督「式日」「キューティーハニー」等を経て、2005年、現代美術家マシュー・バーニーのアートフィルム「拘束のドローイング9」のビューティーメイクアップ、レオス・カラックス監督「メルド」のビューティーディレクションを担当。2008年、同担当の滝田洋二郎監督「おくりびと」が第81回米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
29
2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の「人物デザイン監修」担当者の撮影日記。確かにあの映像は衝撃的だった。あの小谷野敦もブログで「大河ドラマに革命が起きた」と書いていたくらいだった。私は龍馬ファンでもあり、毎週楽しく拝見した。この日記を読んでいて、ドラマについてあれこれ思い出し、楽しく読了。ただし著者がかなりのインテリの為、気障に思えるほど衒学的過ぎるきらいがあり、鼻につく事もしばしば。情報量が多いので一度通読すれば飽きずに拾い読みできる本でもある。知識を仕事に活かす事の大切さを教わったかも。2015/02/24
るじゅ
2
龍馬伝の人物デザインをした柘植さんの日記からできた本。柘植さんという方はどれだけ頭が良いのだろう。頭の良い人の文章は読んでいて、気持ちがいい。そして色々考えさせられる。今年の平清盛もデザインされていますが、柘植カラー出まくりですね。気をつけて映画とか見るようになっちゃいました。2012/11/16
まるこ
1
大河ドラマ平清盛の人物デザインが素晴らしいので、そこから惹かれてこの本にたどり着いた。メイクアップアーティストやヘアメイクからスタートして、映像のなかの人物をどのようにつくりあげるか、衣装や美術、かつら、さまざまな部署と連携していく過程がおもしろい。うまくいかないこともある、それでも準備してことばをつくして最善を尽くす。 またこの方がつくりあげた世界を見たい。わたしはわたしの世界で最善を尽くそう、と思う。2013/12/23
green_cat14
1
大衆と芸術の両立ってほんとに難しいんだと思った。視聴率がもたらす功罪って思った以上に大きいんだろうなぁ。龍馬伝なんてそんなに視聴率が悪かったという印象がなくてこれだから、清盛なんてそれはもう凄まじかったんだろうなと思わざるを得ない。2013/01/14
ひみこ
1
柘植さん、かっこいい。2012/01/23