内容説明
完全無欠の親友同士だった「錦組」も中学を卒業した。男を磨くため、地元の暴走族に入ったが、先輩のしごきはあまりに理不尽で厳しく、やがて錦組も壊滅状態となる。あれだけ強かったヤッコもとうとう耐えきれず千葉の私立校に転校。あせるオレ、コーちゃんは、叔父のヤクザの舎弟として修業を積み、そこで力をつけて先輩を倒し、再び錦組の友情を復活させるんだと意気込む。だが、やることはテキ屋の屋台でイカを焼くぐらいで、こんなんでいいのかと日々は過ぎていく。やがて彼女もできて初体験も完了。また高校でバカ強い友だちもできる。しかし、これでもかこれでもかと悲惨な出来事が押し寄せてくるのだった…。「ワルボロ」たちに地獄の季節が巡ってきた。
著者等紹介
ゲッツ板谷[ゲッツイタヤ]
一九六四年東京都立川市生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつじん
11
なんか”痛い”青春やねぇ、思いっきり物理的に。ボロボロですなぁ、まさに題名通り。そんなおバカさんが好きです、ハイ。2011/04/10
ゆき
3
前作と違って全体に漂う重たい雰囲気のまま読了。これを読むと、自分の昔描いていた、立川のイメージをどんどん思い出す。 続編が楽しみだけど、病後だからあまり無理もしてほしくないところ。2013/04/03
春
2
読了2013/08/18
ぐずぐず
2
作者とは全く同世代、基本的に同じスタイルの青春。 痛さ、怖さには同じように遭ったけど、私はもっと楽しかったなぁ 。作者は何に突き動かされて、自分を辛い方へ辛い方へと追い込んだのだろう。 その辺りをもう少し掘り下げて欲しかった。 文章力は素人に毛が生えた程度。 語彙が乏しいなら、何度も使う表現はオーソドックスなものに絞るべき。 同じ言い回しの連発が、かなり鼻についた。 とりあえず続編も読みます。2013/08/01
ネーブル
2
あー、痛い痛い。高1で経験する痛さじゃないだろ、肉体的にも精神的にも。「ワルボロ」みたく読後に爽快感があるような物語じゃないけれど、次の「ズタボロ」やその後のゲッツさんの人生を語る上では避けて通れない話なんだろう。今の家族ネタお笑いエッセイとの違いに戸惑いを感じるけど、家族愛という基本線は同じなんだな、とちょっとホッとした。2011/07/31