- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > ノベライズ(映画)
内容説明
富士急ハイランドに勤める男の名は月岡正一(35歳)。それは世を忍ぶ仮の名前、仮の姿だ。本当の名前を知られたら日本にはいられない。正一の母の名はともかく、父の名は誰もが知っている。正一は十歳のとき、ひとりで祖国を出て以来、世界24カ国をまたにかけて生きてきた。その正一がなぜ日本で暮らしているのか?それはある夢のため、そして彼が唯一愛した女性いづみを探し求めているからだ。ある朝、頑健なはずの正一が原因不明の高熱を出し病院に担ぎ込まれてしまう。朦朧とした意識の中、正一はいづみが飛騨高山にいることを知る。だがそこでは正体不明の細菌が猛威を振るおうとしていた。そして、その細菌を日本に持ち込んだ者こそ、正一の父・金正日だった。すべてを知った時、正一は愛する者のため、何を選択するのか…。
著者等紹介
司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年愛知県生まれ。名古屋大学卒業後、放送作家から小説家に。83年、矢作俊彦氏との共著「暗闇にノーサイド」で角川小説賞、94年「ひとつぶの砂で砂漠を語れ」で第3回開高健賞奨励賞、98年「ゲノム・ハザード」で第15回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。