内容説明
日本はどこへいくのか。国家論にして文化論。そして心に沁みいる人生論。
目次
第1章 自由と繁栄の弧
第2章 日米の深い絆
第3章 台頭する中国と日本の戦略
第4章 ネットワーク型アジアの未来
第5章 「何のため」の経済外交か
第6章 新しい日本の自画像
第7章 特別編・靖国神社
著者等紹介
麻生太郎[アソウタロウ]
昭和15(1940)年9月20日生まれ。学習院大学政経学部卒業後、米スタンフォード大学大学院(2年間)、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(1年間)を経て麻生産業入社。副社長を経て社長(1973年)。大学生時代に始めたクレー射撃では、74年国際射撃大会(メキシコ)個人優勝、76年カナダ・モントリオール五輪日本代表。78年に日本青年会議所(JC)会頭。79年衆議院に初当選。88年12月文部政務次官。のち衆議院外務委員長や自民党外交部会長など務める。96年11月第二次橋本龍太郎内閣で経済企画庁長官となり五十六歳で初入閣。2001年、第二次森喜朗改造内閣の閣僚補佐で経済財政政策担当大臣。自民党役員人事で党政務調査会長。03年、第一次小泉第二次改造内閣で総務大臣。05年、第三次小泉改造内閣で外務大臣に転じ、06年、安倍晋三内閣で留任。バスケットボール女子日本リーグ機構、日本クレー射撃協会各会長、日本釣振興会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ceskepivo
5
中国の東海・南シナ海進出への対応が求められている中、「自由と繁栄の弧」は牧歌的なものが感じられる。本書はスピーチ集であるが、個々のスピーチが独立しているので読みにくい部分がある。2015/08/17
Uzundk
4
かなり遅ればせながらも読了。やっぱり住んでいる世界は違うところにあるなと同時に、外交も人と人との縁こそがそのベースであると言うのも感じた。私達の日々の発展と改善がニッポンのソフトパワーであり、それをくみ出して売り込みあるいは縁を繋ぐのが外務というものという関係性だと解釈した。私達の"普通"や"良いこと"が全く違う文化にとって価値の主体になり得ることに目を向ければ、私達の住む世界は極東の端でも、決して狭くは無いのだな。 麻生さんが進めていたネゴシエーションの描かれている漫画は後日手に取ってみたい。2015/04/20
shosho
3
麻生元総理が外相時代に外交方針として掲げた、ユーラシアの外周を沿って「自由と繁栄の弧」を創ることに関連するスピーチ集。外務省等の事業ではなく、進んで海外で活躍する多くの日本人のエピソードが短いながらも良いものだった。2013/04/14
Fumi Kawahara
3
外交儀礼と社交辞令と美辞麗句と理想が滔々と綴られる言葉の陰に、「こうなってほしい」という要望と希望を織り込み、尚且つ、「それとは対極にある実情への懸念」をチラチラ示しつつ、延々と相手の反応を観測しながら、腹の探り合い・・・という、外交の一端を垣間見る・・・(´・ω・`)・・・しかしまぁ、この本が出版された時から、随分と外部環境が激変したもんだ・・・立て直しに時間かかるだろうけど、ま、いつかは安定すんだろ。(←アジア的楽観w)2013/02/15
LOHASPO
2
実際には政策ブレーンや外務官僚が原稿を書いたとしても氏のプロデュース力の高さは感じられます。演説筆記につき本を買わずともWEB検索でほぼ全文が見つかります。共感するしないは個人的判断で良いので東亜を含む外交のひとつの戦略として知っておいて損はないと思います。感情に流されて騒ぐ前にね...2012/08/22
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