内容説明
暑い夏、無意味に熱かった僕たち、ビールなんて苦くて飲めなかったあの頃―。だめな先輩のせいで、伝統ある軽音楽部が廃部になってしまう。がけっぷちに立たされても、啓人は煮え切らなかった。しかし、幽霊部員だった伸太郎に引きずられ…。太ももが眩しい同級生への恋、頼りにならない顧問、不協和音ばかりの仲間たち。四面楚歌の状況で、啓人は「一発ドカンと」やれるのか!?振り返れば、すべてが懐かしく、愛しい。
著者等紹介
越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年、東京生まれ。学習院大学中退。「ボーナス・トラック」で、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
97
文庫で初めて読んで、とてつもない感動を受けてから、気がつけば11年のブランクを経ての再読です。初めて読んだトキはアラフォーだった自分も、当然アラフィフへと。しかし、何年経とうとやはりロックンロールへの愛は永遠に変わらず、読んでいても常に登場する曲が脳内でプレイされてました。とにかくピュアでアツくてまっすぐな軽音学部のメンバーが眩しすぎます。本作が書かれたのが2006年で20年近い年月が流れてますが、本作の輝き、パワーは全く失われてません。まさしく十代のトキでしか得れない貴重でステキな時間を過ごしてますね。2024/06/09
紫綺
78
文庫本にて読了。QUEEN、KISS、サイコー♪2013/07/28
Natsuki
72
なんて爽快な1冊♪ヽ(´▽`)/先が読めるとか出来すぎだとかそんな細かいことを吹き飛ばしてしまうくらいの爽快な風が吹いています。ある事件をきっかけに廃部の危機に陥った伝統ある軽音楽部。音楽という接点がなかったら、友達になっていなかったであろうメンバーたち。「NO MUSIC, NO LIFE.」ですよね~ヽ(*´▽)ノ自分たちが起こしたアクションが、気がつけば周りを変えていく。カトセンにはやられました(T▽T)英語の歌詞をひらがなで表すあたりも高校生のカバーっぽくて良いです。私もGreen Day大好き♪2015/05/30
takaC
72
自分は軽音出身じゃないけど面白かった。小説としても上手くできていたが、吉田くんは囮として必要でも沼尻くんは用無しだね。2013/02/16
七色一味
61
読破。越谷オサムさん4冊目。軽音楽部と文化祭と嫌な先生や嫌なクラスメート、意外と熱血(?)な校長に最後に被っていたネコを脱ぐ隠れキャラ。何となく、あぁ、こうなるのかな~という予想の立てやすい設定ですし、事実その通りだったりするんですが、嫌味にならず綺麗にまとめる当たりがイイカンジ。70年代の洋楽ファンなら垂涎の的であろう代表曲のオンパレードとともに、軽音楽部の四人が突っ走る青春ストーリーです。2011/12/10