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半島を出よ〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344007598
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。

内容説明

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学中退。大学在学中の76年、「限りなく透明に近いブルー」で群像新人賞、芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kishikan

55
何故、もっと早くに読まなかったのだろうと、後悔しきり。「個人の献身と犠牲的精神によってのみ国家的幸福は勝ち取られる。国家的幸福なくして個人の幸福はない」P159。どこかの国の精神的立ち位置の話だが、恐ろしい。2005年に発行された本だが、政治、経済に関しては結構現代に通じるものがある。村上龍の鋭い嗅覚と独特の感性が活きていて、飽きがこない。危機に際して、本質的なことが何も決められない政治。政治だけじゃなく、企業も役所も、すべて、起こったことの対処しかできなくなっているんじゃないか、そう思う。次は下巻だ!2015/11/29

岡本正行

31
 面白い小説ではある。村上龍の本は、読んだのは、これだけ。もっといろいろあるとは想う。映画やドラマにしても、面白いとは思うが、なった印象もない。よくあるストーリーだからか、あっても私が知らないのか、ある意味、荒唐無稽なところが面白い。2022/02/06

背古巣

27
ほとんど前知識なしで読み始めました。おもしろい。けど、危ない本ですね。とても緻密に書き込まれているので、真似されたら実現してしまうのではないかと思います。まあ個人では無理でしょうけど。残酷な表現がたまにでてくるので、そこを読んだ後は、しばらく頭から離れません。仕事をしていても思い出したくらいです。イシハラグループがこれからどういう動きをするのか、下巻では物語がどう展開していくのか非常に楽しみです。2016/01/22

ロドリゲス

26
この作品は北朝鮮が日本を占領する物語です。日本は他国に占領された経験が無い事と、戦後の平和ボケにより国民が半ば信じられないといった様子を浮かべています。それに対し北朝鮮人民軍の冷酷さの対比が恐怖をより一層のものにしています。また、ストックホルム症候群をも発症してしまい、北朝鮮の思うがままの状態になっていってしまいます。文字量がとても多く、紙面もびっしりと埋め尽くされているが、疾走感がある為に気にならずにめ読み進められます。設定・描写も細かくて、実際にあったかのようです。 下巻も楽しみです。 ★★★★★ 2018/09/06

hamao625

23
こんな内容が現実に起こったら・・きっと国内は大混乱に陥るのは免れない。今、世界各地で怒っているテロ。これ実際あってもおかしくないような内容です。すごい怖かった。昨今ニュースでいつも流れているテロ。まだ国内では起こっていないか、決して対岸の火ではない。これに原発が襲われたならどうなるのだろうと最悪な想定をしてしまいます。作者の警告でもあるのでしょうか。リアリティーがあり、後編をはやく読みたいです。2015/10/11

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