内容説明
人生は筋書きのない小さなドラマの積み重ねである。いいこともあれば悪いこともある。トップを走る人たちが、変化する時代の流れの中で自分の顔とどのように向き合い、どのように活かしたのか。そして時代の雰囲気を外見のどこに表し、トップの地位を築いたのか。
目次
第1章 顔を変える―誰にでもある変身願望
第2章 顔をつくる―一流の顔ができるまで
第3章 顔は語る―顔には人生が表れる
第4章 顔とビジネス―戦術としての顔
第5章 顔と場―一流の自己演出
第6章 顔と心―人は見た目
第7章 男のおしゃれ―時代と共に変化する顔
第8章 世界の顔―一流への道
著者等紹介
岡野宏[オカノヒロシ]
1940年、東京生まれ。TV白黒時代の1960年から2000年までNHKアート美粧部在籍、約10万人のメークを行なう。大河ドラマ、紅白歌合戦等のチーフディレクターを務め、国内外VIPを担当する。現在は政治家や企業向けにイメージアップの指導や執筆、講演活動などを行なっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
5
●もともと渥美さんは、アレルギー体質で、顔にファンデーションを塗ると真っ赤になってしまう。そのうえ肌が弱い。相変わらず渥美さんは化粧をしない。普通の役者なら、ファンデーションを塗らずに映画やテレビに映ることは許されないが、渥美さんは、「化粧をしない人」として通っていた。 ●ソフィア・ローレンは、ローマからナポリにぬける途中の村に生まれた。色々な祭りでミスコンテストに出場しては賞金を稼いでいたのがソフィア・ローレンだった。家が貧しく稼いだ賞金を家計の足しにしていた。・・・本文より2020/03/01
148cm
2
【 読書メーター : 一流の顔 】 10年以上ぶりの再読。元NHK美粧部員の方のエッセー。 松本幸四郎、桃井かおり、森繁久彌ら俳優のみならずら本田宗一郎や松下幸之助といった経営者、田中角栄に鄧小平など政治家、その他文化人やハリウッドスターまで、NHKの番組に出演した数々の「一流」人にメークを施してきた方。 メークのために鏡の前で素顔をさらすとき、ひとは内面までさらけ出すことになるらしい。 いつ、何度読んでも、その時々で新たな気づきのある一冊。2018/05/15
soleil
1
メイクアップアーチストの回顧録。有名人の思い出集。2017/09/12
Hiroshi Matsui
0
一流の人は、その人を表す自分の顔に、しっかりとした考えを持っている。著者はNHKのメーク担当として、俳優、政治家、企業のトップ、大学の先生など多くの世界の一流人にメークを通して聞いたり感じたりした、その人の考えやこだわりをこの本で紹介している。2008/07/22
あさこ
0
著名な方々の間近で顔を拝見した、あれこれ。個人的に祈祷師が宇宙(コスモ)に祈りを捧げる化粧(コスメティック)から語源がきている説が興味深い。2009/12/01