- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
子どもに恵まれず、18年前、里親として初めて“長男”を迎えた著者。しかし彼らを待っていたのは、予想もしなかった社会の無理解と差別だった。5年後にやむなく施設に“長男”を戻さなくてはならなくなった時、親子はともに「ぶどうの木」の聖句で絆を確かめ合う。だが、その後も差別に苦しみ、荒んでいった“長男”は、17歳の夏、バイク事故で不慮の死を遂げる。「彼にしてやれなかったことを、新しい子にしてあげよう」“長男”の死を知った2日後、坂本夫妻は新しい里子を迎えに行くのだった―。
目次
第1章 里親~私たち夫婦の選択
第2章 純平、波乱の小学校生活
第3章 みんな違っていいじゃない
第4章 家族の愛で子どもは育つ
第5章 純平の死を無駄にはしない
第6章 心に傷を負った子どもたち
第7章 家出した薫が帰ってきた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くるた
3
養子縁組と里親制度の違いを最近知りました。わたしが無知なだけかもしれませんが、この本が出て13年後の現在も、この制度が社会的に十分認知されているかというと疑問です。著者の坂本さん夫妻は立派だと思いますが、子供たちがどう思っているのかをもっと知りたかったです。できれば学校や施設の立場からの意見も。制度について理解を深めるというより、エッセイとして読む本だと思います。どの子供たちにも、安心できる場所ができますように。2016/01/26
椎茸嫌い
3
筆者、坂本さんの講演を聞いたことをきっかけに読んでみた。里親制度について全く知識がなかったので、世間の無理解による差別的な仕打ちや偏見には、胸の痛くなる思いがした。また、血の繋がった我が子を育てるのだって筆舌に尽くし難いくらい大変なのに、血縁のない、また心に傷を負っている数多くの子たちを育てるのがどれほど大変か。感服。みんな幸せになってほしい。2015/01/07
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
3
再読。愛があるから育てられるのではない。育てるから愛せるのだ。育むという行為が愛を育むのだ。2011/05/03
ゆみか
0
昔ドラマで見た記憶が忘れられず、ずっと読みたいと思っていた原作。衝撃的。現実に起きた話だと信じられないほど、本当にいろいろなひとがいるんだな、と感じた。里親として育てていくことは大変だろうしすごいなと思う。こんな素敵な家族のもとで暮らせる子どもたちが増えたらいいなと思う。2014/10/13
ばしこ♪
0
恥ずかしながら里親という制度を知らなかった…純平くんが可愛そうでならない。生まれてくる子供は親を選べない。いつか親となる日が来たら、全力で愛を注いでやりたいと思った。2013/06/28
-
- 電子書籍
- 美人すぎる女装刑事 藤堂さん(1) 角…
-
- 和書
- カメオの美術館