内容説明
アテネ出身の商人ミルチアデスは父とともに捕らえられ、アケメネス朝ペルシアの兵士として徴発される。兵役の期限が切れたとき、アテネを牛耳っていた僭主(専制君主)が追放され世界で初めての民主主義国家が誕生する。兵役の経験を買われたミルチアデスはサモス島で将軍として軍事に携わるが、アテネを取り巻く情勢は厳しかった。BC5世紀初頭。扇動者、激烈な権力の攻防、運命的な愛憎、カルト教団の陰謀に揺れるアテネは東方の強敵アケメネス朝ペルシアの脅威から国を守れるのか?“マラソン”を誕生させた伝説の激戦を活写した、歴史小説の大傑作。
著者等紹介
塚本青史[ツカモトセイシ]
1949年、倉敷市生まれ。同志社大学卒業。イラストレーターとして活躍し、’78・’81『年鑑日本のイラストレーション』(講談社)に作品の掲載がある。1996年長編小説『霍去病』(河出書房新社)を発表して注目を浴びる。以後、『白起』(同)『呂后』(講談社)と意欲作を放つ
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
9
小説ペルシア戦争第1巻。ペルシア戦争前半のハイライト、マラトンの戦いに焦点を当てている。書き下ろし。扇動者、激烈な権力の攻防、運命的な愛憎、カルト教団の陰謀に揺れるアテネは東方の強敵アケメネス朝ペルシアの脅威から国を守れるのか?"マラソン"を誕生させた伝説の激戦を活写した、歴史小説。2006/12/09
おとや
2
Amazonなどでも渋目の評価がついているが、読んでみると思いの外面白い。やはり人の評価は当てにはならないね。BC499年から50年ほどに渡るアテネを中心としたギリシアと、アケメネス朝の戦いが描かれるシリーズ(を構想していた)と思われるが、本作ではミルチアデス率いるギリシア軍がアケメネス朝軍を破ったマラトンの戦いまでが描かれる。ギリシアの内部事情に加えて、ピタゴラス教団などが暗躍し、錯綜するストーリーはなかなか面白い。文庫化もされていないし、あまり売れなかったんだろうし、続編は望み薄かね。2015/08/08
きゅー
0
やっぱ古代ギリシアの名前覚えにくい!!もう最初から誰が誰だか(笑) マラソンが生まれた背景まで、みたいに書いてあったような気がするけど、そこにはちょっと疑問。伝令の人が走ったからだったような気はするんだけど、さらっとしすぎてて、あれ?これ?これだっけ?って感じで…ちょっと残念(^^;) そして、もしかして、やっぱり、続編ってないの…?いやー、これはここで終わっちゃうのはナシでしょうと思うけれど…どうせなら最後まで読みたい2017/02/17
ホームズ
0
期待はずれでした。2002/07/26
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