内容説明
呼び覚まされる映画の記憶。日本映画史に多くの足跡を残す神戸と映画の知られざる歴史を多様なテーマから解明する。1950年代神戸の映画館マップ収録。
目次
第1部 神戸の映画史(神戸上陸‐一九五〇年代)―映画興行と観客の歴史(「盛り場」新開地から「都市」三宮へ―神戸の文化と都市機能の変遷;昭和初期の神戸市・兵庫県における映画の配給と興行;日本映画史、神戸に始まる―キネトスコープ初公開会場・神港倶楽部再考;神戸における新聞読者の映画経験―無声映画時代からトーキー移行期の映画館情報;神戸新開地のトーキー反対争議―映画館で働く人びと;焼け跡の映画興行をめぐる占領と復興)
第2部 神戸の映画史(一九七〇年代以降)―映画文化とアマチュア映画の歴史(“グループ無国籍”の自主上映と一九七〇年代の新開地;伊丹グリーン劇場における特撮映画ファンの共同体;ミニシアター/シネコンからその先へ―震災以前と以降の神戸の映画上映空間;絵葉書に見る神戸の映画史;よみがえるアマチュア制作の小型映画―昭和初期の神戸・関西を中心に)