内容説明
ミステリー、歴史小説に多くの傑作を残した直木賞作家・陳舜臣(1924~2015)。小説以外での初の作品が、生まれ育った街への思いを歴史紀行風に綴った『神戸というまち』(1965)でした。後に『神戸ものがたり』として改訂を重ね、読み継がれてきたこの名エッセイ集が、神戸開港150年の節目の年に新しく蘇りました。併せて、神戸新聞2010年~11年連載の「わが心の自叙伝」を単行本初収録。
目次
神戸ものがたり(まえがき;新しい土地;金星台から;異人館地帯;南北の道 ほか)
わが心の自叙伝(少数派―台湾での情景鮮明に;作家としての原点―子供心に抱いた混乱、疑問;神戸校のころ―大家族と友人に囲まれて;三色の家―船と港を眺め、夢見た海外;祖父のこと―フィクションに生きた気質 ほか)
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924年、現在の神戸市中央区生まれ。原籍は台湾台北県。90年に日本国籍を取得した。大阪外国語学校(現・大阪大学外国語学部)印度語部卒。61年『枯草の根』で江戸川乱歩賞、69年『青玉獅子香炉』で直木賞を受けた。壮大な歴史物語を国際的視野で数多く執筆してきた作家。日本芸術院会員。2015年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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