内容説明
「海と景観」をキーワードに、神戸・阪神の“地域歴史遺産”を探る。古代から西摂と呼ばれた神戸・阪神間の地域社会、近代都市の形成と発展を、大阪湾に面した海辺のまちの文化史として捉える。
目次
1 古代(西摂の古代人と海とのつながり;万葉集から読み解く風景 ほか)
2 中世(神戸・阪神地域の荘園;合戦と交通路 ほか)
3 近世(交通網整備と海辺風景の変化;海辺の支配と神戸~尼崎 ほか)
4 近現代(鳥瞰図に描きこまれた近代の神戸;電鉄経営が生んだひと時の「海村モダニズム」 ほか)
著者等紹介
辻川敦[ツジカワアツシ]
京都府舞鶴市生まれ。尼崎市立地域研究史料館長。日本近現代史専攻(地域史)
大国正美[オオクニマサミ]
福井県福井市生まれ。神戸新聞編集局次長、神戸深江生活文化史料館長。日本近世史専攻(地域史・文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ココアにんにく
3
歴史を知ると日頃の風景が新鮮に見える。表紙の御前浜も。阪神沿線に海水浴場が点在していたなんて!特に興味大の話◆海面110m低下した旧石器時代◆芦屋の阿保親王塚◆万葉集~香櫨園浜と名次山◆京都と福原の中間点西宮◆東大寺と長洲浜の関係◆神祇官歩道橋◆西摂という表現◆慶長国絵図◆2つの西宮組◆酒~勝手造り令・水車精米・新酒番船という江戸までの海上レース(1位が3.8日!)◆異国船~見物人の山・台場◆鳥瞰図(数点ネット上で見られた)◆阪神電車~香櫨園など海水浴・武庫川治水と甲子園球場◆神戸港開発の変遷図2021/04/15
B型が苦手
2
学校で習う歴史にはほとんど出てこない阪神間の歴史を、縄文時代から2012年くらいまで教えてくれます。本書は、視点をタイトルの通り海側からに絞ったことで、野放図な論の拡大を防ぎ、深みのある知識を得られると思います。2014/10/16
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- 和書
- フランス語基礎読本