内容説明
瀬戸内海屈指の貿易港・兵庫津にあって「兵庫津の北風か、北風の兵庫津か」と謳われた豪商・北風家。激動の幕末、六十六代北風荘右衛門を継いだ貞知(のちの正造)は、家祖代々の富のすべてを勤皇に捧げながらも、報われず失意のうちに世を去った。九条関白家の家臣から市井の商人に転じ、維新の大業を蔭で支えた稀代の風雲児・北風正造の波瀾の生涯を描く。
目次
落下狼藉
九条家の人々
勤王か佐幕か
兵庫津への旅
北風家のこと
傑物 貞幹
兄を見舞う
兄貞寿死す
剣か恋か
尚之輔入婿す
若夫婦の正月
北前船に乗る
松前西廻り
荘右衛門を襲名
茂枝の死
安政の大獄
菊の栄え葵は枯れる
明治維新前夜
「ええじゃないか」
神戸開港
風果てぬ
著者等紹介
須田京介[スダキョウスケ]
1933年、高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業。神戸新聞社、デイリースポーツ四国支社、神戸新聞総合出版センターを経て、現在は神戸芸術文化会議、兵庫神戸CSの会に所属。本名、山崎修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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