内容説明
天才武将の才能を引き出し、人格形成にも大きな影響を与えた傅役(もりやく)・軍師たち。彼らは主家から全幅の信頼を受け、参謀として功績を挙げた武将から抜擢された。リーダーの指南役として、主君の能力をあますところなく引き出した才知と、乱世を勝ち抜く眼力はいかにして培われたのか。「義」と「愛」を貫いた慧眼の参謀たちの知略と手腕を掘り下げ、トップとブレーンの理想像から現代にも通じる人材育成の要諦を説く。
目次
第1章 「海道一の弓取り」を支えた“黒衣の宰相” 太原雪斎―今川義元を育てた男(今川義元は実は英主だった;尼御台の“院政” ほか)
第2章 革命児・信長を生み出した“抵抗勢力” 平手政秀―織田信長を育てた男(守旧派の筆頭家老;天皇権威に着目した信秀 ほか)
第3章 戦国最強の名将・信玄を育てた猛将 板垣信方―武田信玄を育てた男(集団合議を重んじた信玄;甲斐統一に奮戦 ほか)
第4章 「奥州の覇王」を導いた名参謀 片倉景綱―伊達政宗を育てた男(政宗の能力を引き出す;輝宗の揺るぎない信念 ほか)
第5章 天下が惚れた知勇兼備の義臣 直江兼続―上杉景勝を支えた男(義を重んじた上杉謙信;謙信の重大な手ぬかり ほか)
著者等紹介
百瀬明治[モモセメイジ]
1941年長野県松本市に生まれる。京都大学文学部史学科卒。『季刊歴史と文学』編集長を経て、日本史を中心とした文筆業へ。日本人の精神史といったものをテーマとし、仏教関係も視野に入れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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