出版社内容情報
本書は、商法（会社法）の分野で長きにわたり研究と立法作業を重ねてきた筆者がこれまで公表してきた取締役の義務と責任に関する論文を基礎とするものであり、『企業統治と取締役会』（平成29年4月刊）と併せて、筆者の取締役制度論の研究成果を集大成するものである。
内容説明
「善管注意義務」・「忠実義務」の理論的解明を基礎とする経営判断原則や取締役の法令違反・監視義務違反、さらに利益相反取引に係る任務懈怠責任に関する研究の集大成。
目次
第１章 会社法の下における取締役の会社に対する責任
第２章 経営判断と「経営判断原則」
第３章 取締役の法令違反と監視義務違反に係る任務懈怠責任
第４章 取締役の利益相反取引
第５章 取締役の第三者に対する責任の機能とその適用範囲の拡大―最高裁の判決例を素材として
第６章 取締役の善管注意義務と忠実義務
補論―取締役の善管注意義務と忠実義務
著者等紹介
森本滋［モリモトシゲル］
１９６９年京都大学法学部卒業。１９９２年京都大学大学院法学研究科教授。２００９年同志社大学大学院司法研究科教授。２０１１年弁護士（弁護士法人中央総合法律事務所）。現在、京都大学名誉教授、弁護士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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